どうも、エンドルフィンズのクリエイテイブカタリストのランディフです!
エンドルフィンズが採用している組織運営モデルであるホラクラシーにおいては、ガバナンスプロセスを通してロールを新設/削除し、ロールに対してアサインする権限を持っている人がアサイン/アンアサインするというオペレーションが憲法によって明確に規定されています。
ただし発想としては、ある優秀なパートナーが新たに加わるが故にロールを新設といった思考回路をたどることも考えられたりします。
そのため本稿において、「ロールとパートナーはどちらが先に増えるのか?」という問いを立て、それに答えることで、ホラクラシー組織運営モデルの理解を深めていきましょう!
目次
問い:ロールとパートナーはどちらが先に増えるのか?

結論として、ロールとパートナーはどちらが先に増えることもあります。
その理由を、下記で説明していきます。
結論を導くための直接的な説明としては、ロールの新設/削除と、パートナーの増加/減少は、それぞれが原理的に独立して発生するため、ということになります。
この前提としては、ホラクラシー組織運営モデルにおいては、ロールに対して人がアサイン/アンアサインされるという形態は常に憲法として保たれるということがあります。
最も注意しなければいけない点として、あるパートナーを活かすためにロールを新設するという順序は、ホラクラシー組織運営モデルの根本思想として間違っているということです。
この注意点をクリアするために常に理解しなければいけないこととしては、下記の2つが挙げられます。
- 組織の存在目的がまずあり、それに対してその時点の組織や事業において必要なロールが、常に歪みの感知とガバナンスを通して問われ、それを問うた上でロールの新設(削除)の決定がなされる。
- ある特定の人/パートナーがいてこそのロールの発生は(発想として)あっても、ガバナンスプロセスに則ってロールを設置し、それに対して、ロールにアサインする権限をもつロールに選出/アサインされているパートナーが、そのロールに対してアサインをするという構造は不変である。
まとめ
今回は、ホラクラシー組織運営モデルにおいて特徴的な、ロールという概念、パートナーという概念に対する、数として増加/減少するときの順序という観点で記述しました。
繰り返しになりますが、結論としては、ロールとパートナーは増加/減少するのは、それぞれが独立に発生した上で、憲法に規定されたガバナンスプロセスに基づいて組み換えとアサイン/アンアサインがなされていきます。
参考としての考察
一般的なヒエラルキー型組織運営モデルとの比較として少し考察します。
一般的なヒエラルキー型組織運営モデルを前提として記述すると、売上を上げた後に人を採用するという順序と、人を採用した後に売上を上げるという順序、この2つが順序としては考えられます。しかし、結局は売上獲得も採用も同時並行で進めるしか無いというのが、成長を目指すビジネスにおける現実的なアプローチです。
この同時並行の関係性が、ホラクラシー組織運営モデルに置き換わっているだけとしても理解できます。換言すれば、組織の存在目的の達成のためにロールが新設(削除)されることとパートナーが増加(減少)することは、最上位の目的の手段という意味で並列となっています。