どうも、エンドルフィンズのクリエイテイブカタリストのランディフです!
よく世間一般で、「情報の透明性が大事だ!」ということを叫ぶ人がいます。それが記事になっていたり、社内で見聞きしたり、あるいは自分でそれを実際に言っている人もいるかも知れません。
でも私はいつも疑問に思うのです。
「なんで大事なのか本当に腹落ちしてわかって伝えられている?」
私が調べた範囲では、情報の透明性に関する事柄は、企業における経営の意思決定において語られたり、権力の分散を可能にするために語られることが多いようです。
もちろん上記のような事柄においても威力を発揮する「情報の透明性」ですが、情報の透明性がある状態とない状態を双方で考え、情報の透明性はあらゆる事柄のワンピースでしかないということを導き、波及効果と循環について正面から語っている記事は見当たりませんでした。
そのため本稿において、それを正面から解明したいと思います!
目次
問い:情報の透明性が無いと、組織と個人はどうなっていくのか?
本稿では、「情報の透明性を担保しない行動をする人」をどう認識するべきか、という視点で説明していきます。
言い換えると、「情報の透明性を担保しない行動をするということは、xxやxxのようなことを意図的に起こそうとしているように解釈されるけど、本当に担保しなくていいと思っているの?」ということを示します。
情報の透明性が無いとどのような状態になるのかというと、まずは初期的には下記のようなことが起きることが容易に想像できます。
個人では、情報を隠す側の人は、情報を意図的に隠そうとすることに伴って脳内スペースが占拠されます。
また、情報を隠される側の人は、「なぜわざわざ隠すのか」、「まだ隠していることがあるのではないか」という疑念を抱きます。加えて、その人にとっての判断に必要な情報の範囲はその人が決めるという前提のもと、その人が判断に必要な情報が得られない可能性が発生します。
組織では、情報の透明性がないということは、情報を相対的に多く持っている人とそうでない人、ある特定の情報にアクセスできる人とそうでない人を発生させることになります。
上記のような個人と組織として初期的に発生する事象を原因として、本来集中するべきところに集中できなかったり、個人として最善の判断ができなくなったり、非公式な階層が現れたりといったことが結果として発生します。
そうしてまたそれを原因として、、、という因果関係が連なっていくことで、体系的に描くと下記の図の循環が発生することになります。

我々が現時点で認識している範囲ではありますが、図で表現しているように、どこから出発しても良くない矢印の因果関係が連なっていきます。
この図のミソは、因果関係の結果として起こる事象に終点が無いことです。終点が無い、ということは、一度良くないことが発生し始めると、それが良くない方向に強化されていく循環が始まるということを意味します。
その良くない方向の循環を止めるためには、意識的・強制的なパワーを働かせる必要性が生まれます。それは一般的にいうところの「組織改革」だったりするわけです。
我々エンドルフィンズとして最も避けるべきことは、エンドルフィンが分泌されない環境を我々自身が構築してしまうことです。
言い換えると、エンドルフィン(正確には、βエンドルフィン)が発生していれば続いたはずの、「その人にとって価値を感じられる/挑戦できている状態」が削がれる要因を組織として作ってしまうことです。
それは、「エンドルフィンズ」という言葉を組織名にも用いている通り、我々の意志に反します。
まとめ
情報の透明性が無いことによって、「その人にとって価値を感じられる/挑戦できている状態」が維持できず、個人のパフォーマンスも下がり、組織の能力密度も下がり、クリエイティビティが発揮できない集団となることが結論となります。
そしてその結論自体も、情報の透明性をより一層無くす要因として作用するため、良くない循環がぐるぐると回っていくこととなります。
「情報の透明性を担保しない行動をする人」をどう認識するべきか、という視点で表現すれば、下記のようになります。
「情報の透明性を担保しない行動をする人」は、各個人が「その人にとって価値を感じられる/挑戦できている状態」が維持できず、個人のパフォーマンスも下がり、組織の能力密度も下がり、クリエイティビティが発揮できない集団とすることを助長している人。