皆さんこんにちは、エンドルフィンズ代表の田上です。
今回は、ホームページ(HP)の集客力を高めるための改善ポイントを3つ、紹介します。
今回の内容は、ホームページのリニューアルや改善施策を検討する際に、Webマーケティングのプロたちと議論する際にも役立つ知識ばかりです。
また、今後会社のホームページのリニューアルを担当するかもしれないけど、どこから勉強したらいいか分からないといった方にも役立つ記事になっていると思います。
既存のホームページを振り返るチェックポイントとしても有用かと思いますので、是非参考にしてみてください。
目次
改善ポイント1:検索キーワードの選定
ホームページ(HP)の集客力を高める改善ポイントその1は、『検索キーワード』の選定です。
ん?検索キーワードって何?と思う方は、おそらくホームページ(HP)を検索キーワードベースで作られていない方だと思います。
検索キーワードを選定してホームページ(HP)を作ったよ、という方も時間の経過と共に検索ニーズと自社ホームページ(HP)の内容や情報発信内容がズレてきていないかをチェックしましょう。
ホームページ(HP)の集客力を高める上でまず重要なのが、自社に関する『検索キーワード』を選定することです。言い換えると、Googleなどの検索エンジンを使っている一般ユーザーにどんな検索キーワードを打ち込んだ時に、自社のホームページ(HP)が表示されてほしいか、を決めることが重要になってきます。
例えば、私の場合はホームページ制作やWebサイトのリニューアルのお仕事をしているので、Google検索で『ホームページ制作』や『Webサイト リニューアル』といった検索キーワードで検索された時に私のホームページが表示されるとお仕事に繋がりやすくなります。
この検索キーワードは、社名はもちろん、業種・商品名・サービス内容・特徴など、様々な選択肢が存在します。
どの様な考え方で検索キーワードを選定していくべきなのか、以下で解説していきます。
Googleなどの検索エンジンのアルゴリズムを知ろう
皆さんも一度は、何か困った時にGoogleを使って検索したことがあると思います。
Googleの検索窓にキーワードを入力し、虫眼鏡ボタンをクリックすると検索結果ページに、自分が知りたい情報を持つWebサイトが羅列されて表示されていたかと思います。
例えば、歯が痛くて近くの歯医者を探したい時、『地名 + 歯医者』だとか『地名 + 歯医者 + 口コミ』こんな感じのキーワードを入力して検索するかと思います。
そして出てきたページの上の方からWebサイトをクリックして、良さそうであれば予約をするなどのアクションをとるかと思います。
Googleなどの検索エンジンを提供している会社は、この検索する人のニーズ(上記の例であれば良い歯医者を知りたいというニーズ)に最もマッチした情報を持つWebサイトを表示すべく日夜努力を続けています。
なぜかというと、良い歯医者を知りたいのに、検索結果ページに表示されたホームページが全然的外れなものばかりだと、今度からGoogleを使いたくないな、と思われてしまうからです。
この、検索する人のニーズにあったWebサイトを表示するために、Googleは『検索キーワード』毎にマッチした内容を持っているWebサイトのリストを裏側で作成しています。
事業者側の視点では、この裏側のリストに入ることが全てです。もっと言うと裏側のリストのなるべく上位に入り込むことがWeb集客上で最も大切なことだと言えます。
その為に重要なことが
- 検索キーワードを打ち込んだ人の悩みにしっかりと答える情報を盛り込んだホームページにすること
- それをGoogleなどの検索エンジンに的確にアピールすること
この2点になります。
『検索キーワード』の選定は、1.の検索キーワードを打ち込んだ人のニーズや悩みを定義するのとイコールです。ニーズを定義して初めてそれに答える情報を整備できるので、まず初めにどんな悩みを持った人に対して答えるホームページとするのか、『キーワード選定』することで定義していきます。
自社の強みを3C分析で洗い出そう
『検索キーワード』を選定するにあたって、どの様な困りごと・ニーズなら自社の既存のリソースで解決できそうか、洗い出すプロセスは欠かせません。
例えば、日本にWebサイト制作企業はごまんと存在します。単純にWebサイト制作が得意です!といった内容でホームページを作ってもごまんといる競合他社を押しのけて、Googleのリストに入ることは不可能です。
その際に、『Web集客に強いWeb制作会社』や『○○区 Web制作会社 口コミ』といった自社の強みを定義したりニーズを細分化したりといったキーワードでのリスト入りを狙うのが確実性の高い戦略です。
『3C分析』とは、自社の強みを定義するのに有用なフレームワークです。
下記の3要素の頭文字をとった略語であり、マーケティング戦略におけるフレームワークのひとつです。
Customer(市場・顧客)
⇒市場の規模や成長性/顧客の特徴・ニーズ
Competitor(競合)
⇒競合他社の現状・評価・市場シェア・強み
Company(自社)
⇒自社の現状・評価・リソース・強み
3C分析を行うことで、自社・ユーザー(顧客)・市場・競合他社におけるそれぞれの状況を整理できます。
ユーザーが困っていて、競合他社が提供できていなくて、自社が提供できそうな価値は何か?を洗い出すことにより、検索キーワードが自然と選別できる様になっていきます。
3C分析の詳しい手法は以下の記事で紹介しているので、興味のある方は是非見てみてください。
サジェストキーワード
Googleの検索窓に何かキーワードを入力すると、その検索キーワードに関連するサブキーワードが候補として表示されます。これを『サジェストキーワード』と言います。
サジェストキーワードは基本的に検索回数や検索人数が多いものが表示されるため、ユーザーの悩みやニーズを掴むヒントになります。
自社の強みを定義し、それに関連するキーワードを入力してみると、より細分化されたニーズを掴むことが可能です。
さらには、そのキーワードで検索した検索結果ページに出てきたWebサイトを上位から順番にクリックして中身を見てみましょう。
それらのWebサイトよりもユーザーにとって役立つ情報を自社サイトに掲載することができれば、Web上での集客力向上が見込めます。
キーワードプランナー
『キーワードプランナー』は、Googleが提供しているキーワード調査ツールです。
あるキーワードを入力すると、そのキーワードと関連して調べられているサブキーワードと、そのキーワードが検索された検索ボリューム(月間検索数)を教えてくれます。
特にこの検索ボリュームは、ユーザーの悩みやニーズの大きさを把握できるので非常に重宝します。いくら自社ホームページにユーザーの悩みやニーズにマッチした情報を載せていても、そもそもその悩みを持った人が少なければビジネス上の成功には繋がりにくいでしょう。
自社の強みとユーザーのニーズ、そして市場規模の3つのバランスから『検索キーワード』を選定していくことが重要なポイントになります。
ただし、この『キーワードプランナー』はGoogle広告のアカウントを取得していなければ使うことができません。その場合は、広告運用代行企業や私にお尋ねください。無料でお調べいたします。
改善ポイント2:外部リンク施策
ホームページの検索順位を上げるためには、Googleなどの検索エンジンから『ユーザーにとって有益なWebサイトである』と評価してもらう必要があることは上述しました。
ここでは、そのことをGoogleなどの検索エンジンにアピールする手法の一つ、『外部リンク施策』について説明します。
外部リンクとは
外部リンクとは、自社サイトへのリンクが他者のサイトに設置されることを指す言葉です。一般的には『被リンク』などと呼ばれています。
自社サイトの内容やブログ記事が他者のサイトに設置されるということは、自社サイトの内容が有益だと判断されたはずだ、とGoogleが判断するのです。
被リンクは必ずしも他者のサイトに設置される必要はなく、自社が運営している別のWebサイトがある場合、そこにリンクを貼っても有用だと言われています。
ただし、ただ単に数を増やせばいいというわけではありません。Googleのアルゴリズムは年々改善されており、被リンクの量だけではなく質も重視される様になっていってます。
評価アップにつながる高品質な被リンクとは、人の手で管理・更新されているサイトに設置された“自然なリンク”を指します。逆に下記のようなサイトから被リンクを受けた場合、評価が下がってしまう恐れもあるため、注意が必要です。
- 自社サイトの内容と関連性が低いサイト
- 検索エンジンから低く評価されているサイト
- 被リンク獲得のためだけに作られたサイト
- 自動生成されたコンテンツがあるサイト
- リンク集サイト
- スパムサイト
ホームページの被リンクを調べたい場合、専用のチェックツールを使えば確認可能です。『Googleサーチコンソール』など無料で使えるツールもあるので、検索順位が上がらない時は一度チェックすることをオススメします。
アンカーテキストを的確な内容に変更しよう
『アンカーテキスト』とは、リンク部分に書かれているテキストのことです。
Webサイト制作のお問い合わせはWeb集客に特化した戦略的Web制作企業 | Endorphins(エンドルフィンズ)まで
上の、青文字・下線付きの部分のことを指します。
テキスト内容からリンク先を推測することができるのがポイントで、リンク先に関連するキーワードが含まれている場合、そのアンカーテキストは重要性が高いと認識されやすくなるので、評価アップにつながります。
恣意的にキーワードを過剰に入れるのは逆効果となります。不自然なリンクと認識されてしまい、かえって評価がダウンしてしまう可能性が高いので注意しましょう。
また、以下の様なリンクの貼り方はやめましょう。
Webサイト制作のお問い合わせは以下まで
https://endorphins.tokyo/
URLに直にリンクを設定すると、リンクをクリックした先の内容がわからないためユーザーフレンドリーではないと見なされる可能性があります。
リンクを設置する際は、そのリンクがなんのリンクなのか、飛んだ先にどの様な内容を含むWebサイトがあるのか分かりやすくテキスト表示してあげましょう。
被リンクは『ドメイン』に注意しよう
『ドメイン』とは、わかりやすく言えばWebにおける“住所”です。こちらのサイトでは、『endorphins.tokyo』の部分がドメインに該当します。
Googleなどの検索エンジンからの評価を高めたい場合、ドメインが異なるユニークなサイトから被リンクを獲得する必要があります。
逆に、同じドメインから大量の被リンクを受けていると、良い評価を恣意的に受けようとしてると判断されて低評価につながる可能性があります。
被リンクは定期的にチェックしておきましょう。
改善ポイント3:内部施策
内部施策とは
『内部施策』もGoogleなどの検索エンジンにアピールする手法の一つです。
内部施策は、外部施策とは違い、ホームページの内容や構成がどれだけユーザーにとって分かりやすい設計にしているかをGoogleにアピールする手法になります。
外部リンク施策は、自社でコントロールできる範囲が限定的なため、中・長期的な施策として考えなければならない一方で、内部施策は、自社でコントロールできるため、まずは内部施策を徹底することをおすすめしています。
内部施策によってホームページの評価が上がれば、Googleのリストの順位も自ずと上がっていき、ユーザーの目に触れる機会が増えるので、結果的に被リンクを獲得できる可能性も高まります。
内部施策は、下記の様な手法が代表的です。
ディレクトリ構造の整理
ディレクトリ構造とは、ホームページの階層構造のことです。
例えば、多店舗展開している歯医者さんの理想的なホームページのディレクトリ構造は以下の様な形でしょう。
トップページ
∟目黒のページ
∟店舗の写真と説明
∟アクセス
∟問い合わせページ
∟自由が丘のページ
∟店舗の写真と説明
∟アクセス
∟問い合わせページ
∟表参道のページ
∟店舗の写真と説明
∟アクセス
∟問い合わせページ
店舗ビジネスであるため、ユーザーにとっては地域ごと、つまり店舗ごとに情報が纏まっている方が有益な情報と判断されやすくなります。
悪い例だと、
トップページ
∟店舗の一覧ページ
∟店舗の写真ページ
∟店舗のアクセスページ
∟問い合わせ一覧
この様なディレクトリ構造になっているWebサイトだと、検索順位は上がりにくいかと思います。
この様に自社の業種・業態と、ユーザーにとって分かりやすいホームページの構造は何かを考えながら構造を簡略化していくことがGoogleから高評価を取得する方法となります。
一応、トップページを含めて3階層、2クリック以内で全ページを閲覧できる構造が理想的だと言われています。
HTMLタグの最適化
少し専門的な話になるのですが、ホームページ内にテキスト表示されているタイトルなどはその重要性に応じてタグが貼られています。
また、そのタグは重要度に応じて数字が振られています。イメージは以下の様な感じです。
タイトル(h1タグ)
∟大カテゴリ①(h2タグ)
∟中カテゴリ①(h3タグ)
∟小カテゴリ①
∟小カテゴリ②
∟中カテゴリ②(h3タグ)
∟小カテゴリ③
∟大カテゴリ②(h2タグ)
∟中カテゴリ③(h3タグ)
こうした見出しタグを確りと数字の順番通りに設置しているか、また、階層に応じて使い分けているかが重要なポイントになります。
タグを最適化することでGoogleからは、このサイトはユーザーにとっても読みやすいサイトだ、という評価を得やすくなるのです。
自社でチェックできないという場合は、お気軽にご相談ください。
XMLサイトマップの導入
こちらもかなり専門的な話になるのですが、Googleなどの検索エンジンが裏側でリストを作る際に、Googleで働いている人が、わざわざWebサイトを訪問して一個一個内容をチェックしている訳ではありません。
Googleが開発した自動的にWebサイトを巡回してチェックするシステムがWebサイトを訪問して評価をしています。
このシステムを『クローラー』と呼びます。
XMLサイトマップというのは、このクローラーに対して、自社のWebサイトはこんな構造で、こんなコンテンツがあります、と申告するファイルになります。
また、XMLサイトマップには、自社のWebサイトは週に1回更新します、といった更新頻度などの情報も掲載できるので、クローラーが自社を評価してくれる頻度が上がるというメリットもあります。
XMLサイトマップを設置することで自社サイトの改善をタイムラグ少なくGoogleにアピールすることが可能になります。
こちらも設置やチェックに関してご相談されたい方はお気軽にお声掛けください。
パンくずリストの設置
『パンくずリスト』とは、ページの上部に表示されているWebサイトの階層構造を表示するものです。
例:ホーム > ブログ > 改善ポイント3つ
このパンくずリストを設置することで、ユーザーはWebサイトの階層が理解しやすくなり、ユーザーフレンドリーなサイトとして評価が上がります。
また、上述したクローラーがホームページ内を見てまわるときに、巡回しやすくなるため、評価アップにつながると言われています。
関連記事同士の内部リンク
関連記事同士の内部リンクを行うことも評価アップに繋がると言われています。
外部リンク施策と考え方が似ており、1つ1つのページが1つのサイトであるという考え方をすれば、上位表示させたいページへ内部リンクを集中させるという考え方が出来ます。
ホームページ(HP)の集客力を高める改善ポイント、まとめ
今回は、(HP)の集客力を高める改善ポイントについて解説しました。
テクニカルな方法もあったとは思いますが、最も重要なのは『困りごとやニーズを持ったユーザーに対して有益な情報を提供する』というシンプルな考え方です。
そのために自社の強みや、まだ競合他社が提供できていない価値などを洗い出し、的確にアピールすることが出来れば自ずとGoogleからの評価は上がっていきます。