皆さんこんにちは、Endorphinsのマーケティングロールのイトマンです!
基本知識の学習シリーズ【新米マーケターと一緒に学ぼう】の第2回では「SEO対策」について、過去のアップデートを知ることから始めて、SEO対策の基本方針を確認していきます。
最後にはSEO関連でよく出てくる専門用語をまとめていますので、チェックしてみてください!
まだ、第1回「WEBマーケティングとは?基本事項を確認しましょう」を読まれていない方はそちらもぜひ確認してくださいね。
目次
SEOとこれまで実施されたアップデート
第1回の用語説明でも書きましたが、そもそもSEOとはSearch Engine Optimizationの略で、ユーザーが検索を行った際に上位に自社サイトを表示させるための施策のことを指します。
上位表示された場合にWebサイトを見てもらえる可能性が高まり、その結果サイトの価値が高まるため、評価を上げるためのSEOは必須となっています。
現在の日本では「Google」「Yahoo!」「Bing」といった検索エンジンが主流でこの3つで99%近いシェア率となります。
また、「Yahoo!」では「Google」の検索エンジンを利用していますので、実質的に「Google」が90%近いシェア率を誇ります。
Windows10に標準搭載されているEdgeの検索エンジンが「Bing」のため今後のシェア率の変動には注目すべきですが、現時点で「Google」で上位表示されるためのSEOを心がけましょう。
これらのことから今回の記事では「Google」に関してまとめています。
アップデートを学ぶ
SEOを学ぶためにも、これまでのSEOに大きく影響を与えたアップデートについて知ることが大切です。
今後もアップデートは随時行われますので最新情報を取得することはもちろん必要ですが、過去のアップデートを学ぶことで、どのような方針でWebサイト運営を行っていけば長く安定して運用できるのか知ることができます。
ここでは全てのアップデートの紹介はできませんので、主だったものを中心に紹介します。
パンダアップデート(2011年〜)
この時代は様々な手法を使って、ユーザーに有益ではない低品質なサイトが検索上位にきてしまうことが多々ありました。
その対策の1つとして実施されたのがパンダアップデートで、この結果コンテンツの質が重要視されるようになりました。
具体的には「自動生成され、不自然な文章になっているコンテンツ」・「他のサイトから無断複製されたコンテンツ」・「適切ではない広告を含むコンテンツ」の評価が落ちるアップデートになっており、ユーザーのことを考えていないサイトに大きな影響を与えています。
ペンギンアップデート(2012年〜)
外部リンクに焦点をあてたのがペンギンアップデートです。
外部リンク自体は多くの人から必要とされていることを示す指標として有益ですが、それを逆手にとった手法が多く出てきてしまいました。
内容に関連性のないサイトを大量に作成してリンクをつける、サイトの見えない場所に大量のリンクをつける、リンクを有料で購入するなど不適切な方法で外部リンク数を増やしていました。
こういったユーザーのためにならない手法を使ったサイトはペンギンアップデートによって検索順位が下がるようになりました。
パイレーツアップデート(2012年〜)
デジタルミレニアム著作権法(DMCA)に則って、著作権侵害を行ったサイトが低評価となるパイレーツアップデートが行われました。
とても当たり前のことですが、他人のコンテンツの無断使用やコピーコンテンツは著作権侵害であり違法行為です。
著作権侵害の申請が多いサイトの評価が下がるアップデートですので、健全なサイト運営を行えば影響はありませんのでご安心ください。
ハミングバードアップデート(2013年〜)
このアップデート以前では検索エンジンに入力された各ワードに着目した検索結果が出ていたため、ワード単体に影響力が出るようなSEO対策が主流でした。
アップデート以降は文全体の意図を汲み取った検索結果となり、よりユーザーが使いやすくなるようにアップデートされ、SEOもそれを意識したものに変わっています。
医療健康アップデート(2017年〜)
この時期は専門家ではない人が根拠の薄い低品質な医療記事を量産するなど、まとめサイトの記事などに疑念が出ていました。
その対策のためにこのアップデートが実施され、専門家によるより信憑性の高い情報が上位表示されるようになりました。
Googleでは検索品質評価ガイドラインの項目の1つにYMYL(Your money or Your life)があり、ユーザーの生活・健康に直接影響を与えるジャンルに関しては特に記事の信頼性を求めるようになっています。
BERTアップデート(2019年〜)
BERTとはBidirectional Encoder Representations from Transformersの略称で、人工知能(AI)を用いた自然言語処理技術の一種です。
ハミングバードアップデートで文全体の意図を汲み取った検索結果となっていましたが、人工知能を使うことでより関連性の高い検索結果が表示されるようになりました。
SEOで目指すべき先
たくさんのアップデートを紹介しましたが、どれにも共通しているのが「ユーザーによりよく使ってもらうためのアップデート」であることです。
より検索がしやすくなるアップデートはもちろん、ユーザーに不利益になり得る情報が検索上位に出てこないようなアップデートが定期的に行われています。
これは「Googleが掲げる10の真実」の第1項目「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」からも明らかで、常にユーザーファーストになっているのです。
つまり、システムの穴をついた小手先のテクニックでは、検索上位にうまく表示できるようになったとしても、今後のアップデートで急落する可能性が高いということです。
では、どういった方針でWebサイトを運営してばいいのか見ていきましょう。
ユーザーファーストとは
Webサイトにおいてユーザーファーストになるということは「質の高い(信頼性の高い)」情報が「できるだけ多く」掲載されており、最新情報などが「定期的に更新」されているサイトになります。
もの凄く当たり前のことですが、この当たり前に向けてGoogleが検索エンジンを日々改良をしていることを考えると、Webサイト運営側もその当たり前を日々続けることが大切になります。
質の高いコンテンツ作成には時間がかかりますので爆発的にアクセス数を増やすことは難しいですが、積み重ねたコンテンツは長期間の財産になることを考えると大いに価値があります。
そのようなコンテンツの準備には大きく2つ大切なことがあり、
①潜在顧客がどのような悩みを持ってWebサイトに訪れ、何を提供すればそれを解決することができるのか
②潜在顧客がその悩みを解決するために、どのような手段で調べてWebサイトまで訪れるのか
を意識してWebサイトのコンテンツを拡充していきましょう。
特に提供できるものがオリジナリティや専門性が高く、他社が準備していない・できないものであるほど確実にアクセス数を増やすことが可能です。
コンテンツの拡充は専門業者にお願いして実施することもいいのですが、CMSを導入するなどして社内にてコンテンツ拡充ができる手段も準備をしておくことが大切です。
推奨できない手法
確実に増やしていくための手段を書きましたが、人間は誰しも少しでも早くアクセス数を増やしたいと考えるものです。
現代社会は情報・技術のチープ化が早いですので、新しいアイディアでより増やせる方法が編み出されていくと思います。
これを読んでくれている皆さんも様々な工夫してアクセス数を増やすと思いますが、次にあげる手法はすでに過去に使われ、上記であげたアップデートで対策済みの方法です。
対策済みということは、Googleにとってユーザーファーストではない方法ということですので、これらに似た工夫で隙を突いて検索上位になったとしてもすぐに落ちる危険性がありますので、考えついても実行しなように注意しましょう。
<推奨できない手法>
①関係のないサイトでの外部リンク(被リンク)の大量設置
②テキストやリンクを隠したり、不自然にキーワードを盛り込んだ文章
③似た内容のコンテンツ(コピーコンテンツ)の大量生成
(おまけ)WEBマーケティングでよく使う用語
ここまででSEOに関するアップデートとその傾向を元にした運用方針を一緒に確認してきましたがいかがだったでしょうか。
第2回となり少しずつですが専門用語の数が増えてきました。
今回も新規で出てきた専門用語の説明を行いますので、ぜひ参考にしてみてください!
次回以降の記事では、説明した専門用語は使っていきたいと思いますのでご注意くださいね。
SEO対策でよく使う用語
・外部リンク(被リンク)
自分のWebサイトへのリンクのことで、昔はこの数がSEOの指標として重要視されていました。
ですが、記事内でも記載をした通り、関連性の低いサイトからの大量のリンクをつけるなど不適切な方法での外部リンク数を増やす施策が横行したため、現在ではリンクの質を重要視するようになっています。
一番の理想は専門性が高い・信頼性のあるサイトからの外部リンク数が多くあることです。
・YMYL
Your money or Your life の略で、Googleでは検索品質評価ガイドラインの項目の1つになっています。
「人々の幸福、健康、経済的安定、安全に影響を与える可能性のあるページ」のことを指し、主に「お金」「医療」「法律」「公的情報」などといったサイトに影響があると言われています。
これらのジャンルは生活に直接影響を与える要素が強いため、EATが必要となります。
・EAT
「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」のことで、そのサイトが信じるに足るものなのかの指標となるものです。
EATはYMYL以外でも必要な要素になるので、サイト運営の際には意識することが大切です。
・SEO内部施策
簡単に言うと「良質なコンテンツであることを検索エンジンに知ってもらうこと」をSEO内部施策といいます。
良質なコンテンツのために質や量を充実させ更新頻度を高くすることが大切ですが、これを検索エンジンに見つけてもらえなければ検索上位に出てきません。
Googleクローラーにクロールされやすい構造にしておくことが大切であり、ページ構成や内部リンクを見直したり、サイトマップやパンくずリストを設定したりすることが有力な方法となります。
・SEO外部施策
内部施策とは対照的に被リンクなど外的要因を元に自サイトが他のサイトから評価を受け、Googleからの評価を上げて検索上位になるための施策をいいます。
被リンクでも記載しましたが、多くのリンクがあることは大切ですが、そのリンク先の質も重要となります。
不自然なリンクは逆に評価を下げる元になってしまいますので、自サイトのコンテンツを充実させて自然発生的にリンクを増やしていくことが大切です。
SEOについて、まとめ
今回はWebマーケティングに必須のSEOに関して、正しい方向で進むために必要な情報をまとめました。
SEOは小手先ではない、本当に大切なWebの特性を最大限に生かすことが必須であり、そうすることでどのマーケティングよりもコストパフォーマンスを上げることが可能です。