皆さんこんにちは、エンドルフィンズ代表の田上です。
今回、新たに株式会社FRDジャパン様の公式ホームページのリニューアルを手掛けさせて頂きました。
リニューアルの背景や、制作のプロセスについて紹介していきたいと思います。
目次
株式会社FRDジャパンとは?
海に依存しない陸上養殖で未来の魚食文化を創造する
FRDジャパン様は、『完全閉鎖循環式陸上養殖システム』と呼ばれるバクテリアを活用した独自のろ過技術を開発し、水道水から作った人工海水を循環させながら養殖を行うことを可能にしたベンチャー企業です。
この技術を活用し、現在は千葉県の山奥の実証実験プラントでトラウトサーモンの養殖を行なっています。つい先日、生産したトラウトサーモンを『おかそだち』というブランド名で、都内のコープみらいで発売していました。
水産業界を取り巻く大きな問題として、世界規模で伸び続ける人口を賄うためのタンパク源として水産物消費が増え続けていることが挙げられます。すでに天然漁獲量は頭打ちとなっているため、海面養殖が世界中で急拡大しており、これによる魚のフンや残餌による環境負荷が問題になるケースが増えているそうです。
FRDジャパンの独自のろ過システムは、人工海水を循環させて養殖されているため、海や川への排水が無く、海や川を汚さない地球に優しいサステナブルな養殖手法として注目を集めています。
また、水道水さえあれば「いつでもどこでも」養殖することが可能なため内陸部の国や地域でのタンパク源確保のための画期的な手法としても注目を集めています。
5年後、10年後にFRDジャパンが世界で戦うために今、Webでやるべきこと
本気で世界と戦うためのWeb戦略
FRDジャパン様のホームページリニューアルのお話を頂いたのと同じくらいのタイミングでFRDジャパンCOOの十河さんと、事業開発部長の大崎さんが登壇した以下のピッチコンテストの動画を見る機会がありました。
この数分のピッチを見るだけでも、FRDジャパン様がやられている事業の魅力、将来性、意義の大きさ、重要さが理解できます。
こちらの動画を見て、今はまだ規模の小さなベンチャー企業だけども将来的には世界の競合たちと戦っていくべき企業だと感じました。
そこで、私の持てるスキルとノウハウで今の時点からウェブの分野で出来ることを纏め、以下のプレゼン資料を作成してFRDジャパン様を訪問しました。
ここではざっくりとした戦略の内容をご紹介したいと思います。
競合分析
まずは、リニューアル前のFRDジャパン様のホームページをウェブマーケティングの観点から点数付けを行うと共に、日本のその他のジャンルのベンチャー企業や(独自技術を持っているので国内に競合他社がいないため)、世界規模での競合他社分析を行いました。
まず、自社サイトのウェブ施策は全く取られておらず、データ計測環境も整っていなかったのが把握できました。
また、日本のその他のジャンルのベンチャー企業も同じく、所謂ベンチャーっぽいおしゃれなウェブサイトを作っているけども、ウェブマーケティングの施策はほとんどなされていない状況でした。
一方で、他国の同業他社は、しっかりとしたウェブ施策が取られているのが確認できました。
おそらく、現時点でFRDジャパン様としてもしっかりとしたウェブ施策を戦略を描いて実行しなければ、5年後10年後に大きな差が生じてしまうと感じました。
ウェブマーケティングの戦略とゴール設計
次に、ホームページリニューアルの根幹である戦略の策定とゴール設計を行いました。
ベンチャー企業故に、様々な環境変化に柔軟に対応して変化していかなければならない性質上、戦略も都度アップデートしていかなくてはならないと思い、まずは正確にデータを計測できる環境と、アップデートしやすいシステム設計を意識して戦略を構築しました。
また、戦略は柔軟に変化させるけども、目指すべきゴールはぶらさない様に、ゴールから逆算して柔軟に対応できる戦略を構築できる様、意識しました。
現在は、リニューアルしたホームページが公開され、日々今後の戦略策定に資するデータが蓄積されていっています。
採用ページの強化
ピンポイントですが、FRDジャパン様の場合は特に採用ページの強化を意識しています。
ベンチャー企業として、いかに優秀な人材を引き寄せるかが今後の事業性を左右することは間違いないでしょう。採用ページの作り方のポイントや導線の設計には特に力を入れて設計しており、実際にリニューアル後のサイトでは、とてもいい感じのCV率が計測できています。
今後の施策
リニューアルサイトとして一旦オープンを迎えましたが、ウェブマーケティングは点ではなく、線で考えていかなければなりません。
継続的に施策を打ち続け、PDCAを回し続けることで大きな成果を生むウェブサイトに育てることが可能になります。
今後の施策として、まずは英語ページを拡充していきます。現在は日本語ページのみですが、すでに機能面では英語ページを増築できる設計を施しています。
また、潜在的なビジネスパートナーの企業様に対する施策を盛り込んでいく予定でいます。
こうした地道なマーケティング活動を行うことで、世界と戦える土台づくりを行なっていき、5年後10年後にウェブの分野で『逆転不可能な差をつけられていた』という状況を潰していきます。
まとめ
今回は、株式会社FRDジャパン様のウェブサイトリニューアル案件についてご紹介させて頂きました。
必ずや、日本を代表する企業・産業になると確信しています。皆様も近い将来『おかそだち』サーモンを口にされる日がくるのではないかと思います。是非応援の程宜しくお願い致します。