皆さんこんにちは、エンドルフィンズ代表の田上です。
今回、主にToB向けの即席麺やチルド製品に同封されるタレを製造・販売している大東食研株式会社様の公式ホームページのリニューアルを手掛けさせて頂きました。
リニューアルの背景や、制作のプロセスについて紹介していきたいと思います。
目次
リニューアルの背景
前述の通り、大東食研様は今まで主にToB向けのビジネスを展開していましたが、今期より新たにToC向けの商品開発、販売に力をそそぎ、新たな収益源として強化していく方針を打ち出されました。
今までもプライベートブランドとして多数の商品は販売していたものの、ToCの、特にウェブを用いた認知拡大、販売力強化の知見をお持ちでなかったことから我々にお声掛け頂き、ホームページを中心としたウェブ戦略に付いて一緒に構築していくことになりました。
ウェブ戦略の全体像
ウェブ戦略の全体感
上の写真は、実際に私が作成し先方にご提示したウェブ戦略の狙いを図示したものです。
かなり概念的なのですが、ウェブ戦略は『点』で考えるのではなく、ある程度の期間を掛けて育てていくような『線』で考えるとことが非常に重要になってきます。そこで「何のためにウェブにおける施策をやってるんだっけ?」と迷った時に立ち返ることのできるものがあると戦略がブレにくく、結果として成果が早く出るようになります。
上の図は正に、これから取り組むウェブ戦略を『何のためにやるのか?』をわかりやすく図示したものです。
要点は、商品の購入者およびこれから協業する可能性のあるパートナーに対して自社事業に関する情報を積極的に発信することで、ファン化してもらい、ToCの部分では商品を購入してもらえるようになるし、ToBの部分では協業先や顧客が増えていくという循環を作り出すことです。
この循環を作り出すために、ホームページをリニューアルするし、SNSアカウントを開設・運用するし、ECサイトを開設・運用していきます、ということを打ち合わせの初期の段階で先方と確認しました。
ホームページリニューアル戦略
メインのホームページリニューアルに関しては、特にコンバージョン(ホームページのゴール)設定と、正確なデータ計測環境を重点的に行いました。
リニューアル前までは、明確なゴール設定もなかったため、リニューアルにあたって既存のECサイトへ訪れたユーザーを流す、ことをコンバージョンとして設定しました。
また、Googleアナリティクスなどのデータ計測ツールはもともと設置されていたものの、上記のコンバージョン計測のための設定が行われていなかったため、ホームページに訪れたユーザー数や、属性など、一般的な数値のみが蓄積されている状態でした。
リニューアルにあたって、設定したコンバージョンに従い、どのようなユーザーがどのような導線を通ってコンバージョンに至ったのか、その一連の行動を正確にデータで追えるよう設定を施しました。
リニューアル後には、上記の施策はどちらも非常に好調に推移しており、これからデータを用いたPDCAサイクルを回していくことでより良い成果が出せることを確信しています。
SNS戦略
ホームページのリニューアルに先立ち、SNSアカウントを新設しました。
勿論、とりあえずアカウントを開設して投稿してしまうといったことではなく、しっかりと戦略作りから取り組んでいます。
具体的には、ペルソナの設定、アカウントのキャラクター、プロフィール設定、投稿計画、KPIの設定、データ計測環境の整備、などなどです。
特にSNSは継続的な投稿が最も大切な要素になってきますので、クライアントにSNSチームを組成してもらい、チームで運用できる体制を構築して頂きました。
綿密な運用計画と、機動力のあるチームが整い、これから4ヶ月〜7ヶ月程度で千人単位のフォロワーを獲得すべく運用中です。
ECサイト戦略
最後にECサイト戦略です。クライアントはすでにプラットフォーム型のECサイトをお持ちでした。ホームページのリニューアルにあたっては、こちらのECサイトに人を流すことを第一の目標に置いていました。
一方で、ECサイト自体では売上向上に対する施策が取られていなかったため、現状のデータを精査し、今後の売上向上に資する戦略を構築しています。
また、今後は別のプラットフォーム型のECサイトへの出店および自社ECサイトの構築に取り組んでいく予定です。勿論、そのそれぞれのECサイトのポジショニング、取り組みの順番、施策を打つ順番など、ECの分野の中での戦略も構築し、クライアントと共有しながら取り組みを開始しているところです。
まとめ
今回は、大東食研株式会社様のウェブサイトリニューアル案件についてご紹介させて頂きました。ホームページのリニューアルだけではなく、SNSやECサイトなど、ウェブ戦略の全体像を構築し取り組んでいる事例として紹介させていただきました。
事業者様が普段取り組んでいるビジネスと同じく、ウェブ上の活動も長期的な視野を持ちながら今日、明日実施すべき施策を実行していく視点が必要になってきます。
SNSやホームページの運用など、それぞれ取り組んでいるけど施策がバラバラになってしまっている、いまいち成果を実感できないなどでお悩みのかたはお気軽にご相談ください。