皆さんこんにちは、エンドルフィンズ代表の田上です。
今回は、webマーケティングで集客力を高めたいと思われている方や、これからwebサイトを制作・リニューアルする際に、併せてwebマーケティングに関する戦略を描きたいという方を対象に、
無料でできるwebマーケティング施策を解説していきたいと思います。
webマーケティングに関する集客手法の全体像は、以下の記事で解説しているのでご参照ください。
『Webサイトにアクセスを集めたいが、広告予算は使えない』という法人・個人の方は多いかと思います。
極論を言ってしまうと、お金をかければある程度webサイトに人を集める事は可能です。しかし『いかにお金を使わずにwebサイトに人を集めるか』が腕の見せ所です。
今回は、webマーケティング手法の中でも無料で実施できる施策についての具体的な手法に関して解説していきたいと思います。
目次
無料webマーケティング施策1:webサイトのSEOパワーを上げる
webサイトのインデックス数を増やす
webサイトのSEOパワーを上げると、Googleなどの検索エンジンを使って検索した方からの流入が見込めるようになります。
SEOとはSearch Engine Optimization(サーチエンジンオプティマイゼーション)の略で、Googleなどの検索エンジンへの表示のされやすさを最適化する対策の総称になります。
そのSEO対策の中でも『webサイトのインデックス数を増やす』施策については、お金をかけなくても実行することが可能です。具体的には、『webサイトの中でブログなどの記事を制作する』というやり方です。
webサイトの中にブログ記事などを制作すると、そのwebサイトを構成するページ数(インデックス数)が増加し、その分「多くの情報を持っているwebサイト」とGoogleなどに認識されやすくなり、検索結果画面で表示されやすくなります。
記事の文字数はなるべく多い方が良いと言われています。一般的には少なくとも800文字以上、可能であれば3,000字以上が良いとされています。そして、なるべくユーザーが検索に使うであろうキーワードを含めて記事を書くということが重要になってきます。
これはGoogleなどの検索エンジンがユーザーが検索したキーワードとそれらの記事のキーワードの「一致率」をチェックしているからだと言われています。
記事数はまずは50記事を目標にしましょう。公開記事が50記事を越えるとwebサイトへの流入率が1段階アップし、100記事を越えるともう1段階アップするというデータがあります。
検索窓で、文字を打ち込むと同時に検索予想キーワードも表示されるかと思いますが、これが『サジェストキーワード』というものです。直近でよく検索されているキーワードのセットが表示されています。このサジェスト機能を参考に、具体的に散りばめるキーワードを考えてみてください。
記事が増えてくると、各記事から次第にアクセスを拾ってこれるようになります。
webサイトの被リンク数を増やす
「被リンク」という言葉を初めて耳にした方も多いと思います。
被リンクとは、「自社webサイトのURLが他のwebサイトに掲載されている数」のことを指します。例えば自社webサイトでお役立ち情報を記事として公開したとします。その記事が役にたつなと思ったブロガーの方が、そのページのURLを自分のサイトに貼ると、「被リンク数1」としてカウントされます。
これは、Googleが「被リンクされるということは、そのwebサイトや記事は人の役に立つ有益なものだな」と判断していると言われているため、被リンク数を増やすと自社webサイトが上位表示されやすくなるのです。
今すぐできる被リンク施策として、もしも自社で既に立ち上げている別のwebサイトなどあれば、そこから自社webサイトのリンクを掲載する様にしましょう。
関係会社や協力会社などで協業できそうな先があれば、互いにwebサイトのリンクを掲載し合うことも有効です。
また、SNS等でwebサイトのリンクを投稿して、その投稿に『いいね』が多く付くと上記のリンクと同様の効果が得られるという説もあります。いいねやシェア等は積極的に狙っていきましょう。
無料webマーケティング施策2:SNSの活用
全SNSアカウントの開設
ツイッター、Facebook、インスタグラム等のSNSの利用は無料です。
まずは全てのSNSアカウントを開設しましょう。もちろん開設は無料です。
なぜ全てのSNSアカウントかというのは、後の項で詳しく解説しますが、要約すると自社のサービスやビジネスと相性の良いSNSを見極めるためです。
私がコンサルで関わらせて頂いてるクライアントからはよく「そのSNSを使うべきか?」というお問い合わせを頂きます。正直なところ、残念ながらそれは誰にも分かりません。
ですので、SNSアカウントを運用する初期にはなるべく手広く全てのSNSアカウントを運用し、自社と相性の良いSNSをデータを用いて判別します。有意のデータが取れたところで運用するSNSを絞りそこにリソースを集中させる戦略が最も合理的です。
投稿数を増やす
開設の時点である程度の投稿数がある状態を作りましょう。具体的には、30投稿くらいは欲しいところです。
投稿数が少ないと、アカウントを訪れたユーザーに『まだ開設したての内容が充実していないアカウント』だと判断されて、離脱する原因となってしまいます。
投稿のネタとしては、社内にすでに存在するリソースに着目しましょう。具体的には、営業部の方がつかっている、対顧客用の説明資料や、社内研修資料、自社パンフレットなどです。それらの資料から自社が狙っているターゲット層に対して有益だと思ってもらえそうな情報をピックアップして投稿にします。
フォロワーが増えた後、いいねやシェアが多くついた投稿などは、TOPビューに固定しておく施策も有効ですので、活用しましょう。
フォローバックしてくれそうな人をフォローする
ある程度の投稿数が掲載できたところで、まずは自社のビジネスに関連のある投稿をしているアカウント、あるいは競合他社のアカウントをフォローしているアカウントをフォローしていきましょう。
SNSは『興味・関心』を基に繋がるネットワークですので、自社のビジネスに関連のある投稿をしているアカウントや競合他社のアカウントをフォローしているということは、自社にも興味があるユーザーである可能性が高いです。
地域に根ざした企業の場合は、地域名でソートするのも有効な手段の一つです。地域で共に頑張る事業者さん同士で繋がることで強固なネットワークを構築できます。
また、自社アカウントをフォローされたら積極的にフォローを仕返しましょう。SNSは拡散されてなんぼのツールなので最初は、フォロワーの数をKPIに据えてもいいでしょう。
webサイトの告知投稿
フォロワーがある程度増えてきたら、定期的に自社webサイトのURLを載せた投稿をしていきましょう。
Googleなどの検索サイトを使って流入してくるユーザーとは異なり、直接Webサイトに訪問してくれるユーザーが増えます。
webマーケティングの手法は、だいたい「この1つの施策をやっておけば良い」というものはありません。この手法も同様で、webサイトのインデックス数を増やす施策と並行して行うことをオススメします。具体的には、自社webサイトにお役立ち記事を定期的に記載し、記載する都度SNSでも投稿するという施策を並行して走らせるイメージです。
投稿する際に、自社のwebサイトや記事ページのURLが長い場合は、『ドメイン短縮ツール』等を利用すると文字数を抑えられます。
時々「記事の内容をそのまま同じ原稿でSNS内に投稿するのはOKか?」と質問を頂くことがありますが、こちらはNGです。ブログやwebサイトと同じ内容を投稿してしまうと、コピーサイトとしてペナルティ対象となってしまう可能性があります。
よって、記事の内容をSNSでも文字データとして投稿したい場合は、エッセンスを取り出したり、要約したりと表現を変えて投稿することをオススメしています。
ハッシュタグを有効活用する
インスタやツイッター、特にインスタグラムは『#〇〇』という形でハッシュタグ検索をするユーザーが多くなってきています。
特に昨今の若年層はGoogleなどの検索サイトよりもSNSでのハッシュタグ検索の方にシフトしているというデータも存在しますので、『ハッシュタグ検索』は常に意識しておきましょう。
よく検索されているハッシュタグは、『トレンド』という形で表示されているSNSもあるので、自社のビジネスや投稿に合いそうなハッシュタグをつけてWebサイトの告知をすると、検索してきたフォロワー以外のユーザーからの流入も見込めるようになります。
また、1投稿あたりに付けるハッシュタグの数は『10〜12個』程度が妥当な様です。あまり多くのハッシュタグを付けてしまったり、投稿内容と関係のないハッシュタグを使うと、SNSから好ましくない投稿と判断されてしまう傾向にあるので、投稿と関連がある10〜12個程度のハッシュタグを基準に考えましょう。
流入が多いSNSに絞って運用リソースを集中する
全てのSNSで投稿を続けていくと、自社の業種・業態、商品、サービスと相性が良いSNSが次第に明確になってきます。
例えばツイッターからの流入が、その他のSNSよりも何倍も多かった場合、それはユーザー属性がツイッターに合っていたという証拠でしょう。
そうした有意差のあるデータが取れた場合は、社内の運用リソースをそのSNSに収斂させましょう。その他の閉じるSNSでは、上記の例ですと「情報発信はTwitterに集約することとしました」などと投稿し、Twitterのアカウントリンクを貼って閉じましょう。
自社と相性の良いツールが分かるまでは広く薄く、データが揃ってからは集中と選択で『強みをより強くする』戦略をとっていきましょう。
無料webマーケティング施策3:YouTubeを活用する
自社ビジネスに関連するYouTubeチャンネルを開設することも無料で出来る有効なwebマーケティング手法です。
YouTubeチャンネルを運用する際にアップロードするコンテンツについてのポイントを解説します。
キーワードを選定する
こちらはwebサイトのインデックス数を増やすのところで解説した対策と同様、自社が狙っているユーザーが検索しているであろうキーワードの選定から始めます。
必然的にwebサイトのSEOパワーを高めるために設定したキーワードと近しいものになるかと思います。
YouTubeも今や困った時の対処法を探す検索ツールとして使われ始めています。自社のサービスを求めているであろう潜在顧客の検索するキーワードは何かを考え、動画の中や説明欄にそのキーワードを散りばめましょう。
タイトルにキーワードを入れ、キャッチーに
タイトルはなるべく目を引く様な魅力的なタイトルにしましょう。
それに併せて必ず、上記で設定したキーワードを入れる様にしましょう。
説明文にキーワード、タグ、自社サイトのURLを貼る
説明文にも上記同様、キーワードを散りばめましょう。
説明文の中には自社webサイトのURLや記事ページのURLを貼る様にし、自社webサイトにユーザーを流す導線を設置しましょう。
また、YouTubeでもハッシュタグが使えます。説明欄の中に『#○○』と記載することでハッシュタグ検索に似た効果が期待でき、このキーワードを設定している別のYouTubeチャンネルの動画の『関連動画』としてサジェストされやすくなりますので積極的に活用しましょう。
タグ欄の活用
YouTubeに既に動画をアップロードされた方はご存知かと思いますが、YouTubeの管理画面に「タグ記入欄」があります。
こちらもしっかりと有効活用しましょう。具体的には、ここにも上記で設定したキーワードを記入していきます。
またその際は、優先順位の高いキーワードを左から順に記入する様にしてください。
YouTubeのアルゴリズム上、左から右に向かって優先度が低くなると判断されると言われているからです。
サムネイル+ カードの活用
最後に、『サムネイル』と『カード』の活用です。
サムネイルは画像ですが、その画像の中にもキーワードを入れることをオススメしています。
こちらはデータによる裏付けはないのですが、GoogleのアルゴリズムがYouTubeのサムネイルの中に含まれているキーワードまで検出しているという話もあります。
現状でその様なアルゴリズムが無くても近い将来、画像解析の技術が上がればその様なアルゴリズムが実装される可能性は高いと思いますのでサムネイルの中にも積極的にキーワードを入れておきましょう。
また『カード』は動画の中に挿入できる画像型のリンクになります。
自社のwebサイトの画像や、他のYouTube動画へのリンクなど、流入を増やす導線を設定することをオススメします。
無料でできるwebマーケティング施策、まとめ
簡単にですが無料でできるwebマーケティング施策について説明させていただきました。
いずれの施策も無料で出来る一方で、継続して取り組む必要がある施策ばかりです。継続して取り組むことのハードルは高いのですが、その分ハードルを乗り越えた時のリターンは非常に大きいです。
是非、本気でwebマーケティング施策に取り組みたいとお考えの方は、参考にしてみてください。