【第10回新米マーケターと一緒に学ぼう】要件定義とは?基本事項を確認しましょう

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皆さんこんにちは、Endorphinsのマーケティングロールのイトマンです!
新人第10回となる今回は要件定義について確認していきたいと思います。

要件定義の言葉自体はweb制作以外でも使われていますので、聞いたことがある方もいるかと思います。
ですが、実際にどのようなことをするのか、何に注意すればいいのか聞かれると返答に困る方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな要件定義について、新人マーケター(クライアント側)でも知っておくべきことも含めてまとめていきます。

もし、要件定義以外でも基本的な事柄を学びたい方は、ぜひ第1回から色々な記事を書いていますので参考にしてみてください。

第1回新米マーケターと一緒に学ぼう】WEBマーケティングとは?基本事項を確認しましょう

目次

web制作における要件定義とは

web制作における要件定義とは「クライアントの希望するwebサイトを実現するために、どのような機能・システムを組み込むべきか決定していくこと」です。

webでの集客を目指したいのか、ファンになった会員に満足してもらうサイトを作りたいのか、などクライアントによって目標としているwebサイトが異なり、そうなると実装すべき機能ももちろん変わってきます。

また、同じ目標だったとしても、クライアントの社内でwebサイトの運用にどのくらい人員を配置することが可能なのか、今後webサイトの規模拡大(事業内容の拡大など)をさらに検討しているのかなど、企業事情に応じて実装すべき機能も変わります。

こういった内容を過不足なく満たすためにも、クライアントと制作会社でしっかりと打ち合わせを行い、会社の事情にあった機能・システムを提案・決定する(=要件定義を行う)ことができるようにしましょう。

要件定義で意識すべきこと

要件定義は「調査(ヒアリング・サイト分析など)」や「戦略立案(課題設定・戦略決定)」から必要な機能・サービスを洗い出し、本当に必要な機能のみに絞っていく工程となります。

その際に意識しておきたいことは「その機能で何を解決するのか」・「その機能は本当に優先して実装すべきなのか」・「機能が複雑になりすぎていないか」の3点です。

1つ1つ確認していきましょう。

何を解決するための機能か

webサイトを作成する際にはまず最初に「誰に、何を見てもらい、どうなってもらいたいか」を考える必要があります。
つまり、「ターゲットは誰なのか」・「コンテンツは何を載せるのか」・「CVに何を設定するのか」を決めていきます。
また、社内のシステムの効率化なども踏まえた機能の検討をすることもあるでしょう。
どちらにしても、ユーザー・社員が使うかどうかわからない機能を思いつきで実装しないためにも、しっかりと課題を浮き彫りにして、戦略を立案していくことが大切です。

そのためにまず必要なことが「ヒアリング」です。
経営者や広報・営業部、webサイト運営部などそれぞれの立場で感じている課題が異なりますので、それぞれからヒアリングをすることで現状の課題を洗い出すことが可能です。
この時、より上位の課題となる経営者からヒアリングを始めるようにしましょう。

なお、web制作の費用を抑えたい場合には、このヒアリングをクライアント側で先に終わらせておく方法もあります。
ただ、できれば制作会社と直接話をする機会を設けた方が、より課題解決にクリティカルな案を出してもらえる可能性が高くなりますので、どちらがよいか制作会社に依頼の前にしっかりと検討を行うようにしましょう。

優先して実装すべき機能はどれか

クライアントによってはPRスケジュールの兼ね合いもあり、webサイトの完成時期が決まっていることも多いと思います。

一番の理想はその時期までに必要な機能を全て実装してリリースすることですが、制作期間が短かったり、実装する機能が多かったりする場合には一部機能の実装が間に合わないことも0ではありません。

スケジュールに余裕がある場合はいいのですが、そうではない場合には

①リリース初期に絶対必要な機能(この機能が無いとサービスが成立しなくなるもの)
②ユーザーの利用方法などに影響がある機能
③社内のみに影響がある機能

の3段階に分けるようにしましょう(①→②→③の順で優先度が下がります)。
特に③については、社内調整は必要かもしれませんが、webサイトのリリース後に追加実装する方針でも問題ないことが多くあります。
優先度を間違わないように、制作会社としっかりと打ち合わせを行うようにしましょう。

機能が複雑になりすぎていないか

課題となった項目を解決するために機能を構築することは可能ですが、内容やその数によってはシステム化しても効率的ではない場合もあります。

せっかく社員の負担を下げるために実装した機能でも、運用が複雑になってしまってはただ無駄に膨大なお金と時間をかけてしまっただけになってしまいます。

制作会社からも機能の実装に対するメリット・デメリットの説明はしてくれるかと思いますが、クライアント側の社内事情を全て把握しているわけではありません。

実装する機能が増えてきたと感じた時には一度、機能の再確認と取捨選択を行うようにしましょう。

要件定義で気をつけておくべきこと

「とりあえず機能を実装し、ユーザーの反応をみる」ことをしない

勘違いをしやすいのですが「使える機能が多い=ユーザーが喜んでくれる」わけではありません。

自分に必要のない機能が多いと「欲しい情報がすぐに見つからない」・「操作しにくい、使いにくい」・「利用できない機能が多くてもったいない(有料会員系サイト)」と、ユーザーへのストレスの原因になってしまい離脱につながる場合もあります。

機能を追加するかどうか迷った時には、その機能がどの課題を解決するために実装を考えていた物なのかを再考することをお勧めします。

また、その機能自体も使いやすい形での実装となるように工夫を忘れないようにしましょう。

webサイトで「達成すべきこと」と「やらないこと」の両方を決める

webサイトで達成したい目標があることは必須ですが、達成すべき目標が多すぎるとどの目標も達成できない中途半端なwebサイトになってしまいます。

そうならないためにも要件定義の段階で「何を達成すべきか」だけでなく、「何をやらないべきか」までしっかりと決めておくことが大切です。

そうすることで、webサイトの作成途中で思いつきで機能が増えることがなく、一貫性のあるブレないサイト制作が可能となります。

これを実現するためにも、ヒアリングの段階でしっかりと経営層の課題(経営課題)から始めて、広報・営業部の課題(マーケティング課題)の順に行い、より上位の課題を先に洗い出していきましょう。

web運用の現場課題から決めてしまうと、やらないと決めていたことにメスが入ってしまい、結局は何でも盛り込んだwebサイトが出来上がってしまいますので注意してください。

一通り出揃った課題を元に優先すべき事項かどうかを判断し、要件定義の段階で実装しない機能まで決めてしまいましょう。

「デザインを作成しながら詳細を決める(保留する)」ことをできるだけしない

先に紹介した2つを意識すると保留すること自体がかなり少なくなります。

本当に必要な機能であれば実装すべきですし、ニーズが曖昧な機能であれば保留にせず未実装に決定することがベストです。

また、達成すべきこと・やらないことも決めているはずですので、保留にする理由がほとんどの場合でありません。

ですが、実際に制作を開始するとどうしても保留にしないといけないこともあるかと思います。

その場合は、以下の影響が出てしまわない範囲の保留か把握することを忘れないようにしましょう。

①実装機能があまりにも増えてしまう(多機能になる)
②デザインやレイアウトに影響が出てしまう
③保留項目が解決されないと、次の行程に進むことができない

これらの影響がある項目を保留にしているとデザインが進みませんし、仮に無理に進めてしまうと、デザイン完成後の変更(機能追加)が大変になってしまい、費用や納期が変わってしまう場合もあります。

そうならないためにもどうしても保留にしないといけない項目がある場合には、クライアントと制作会社にてしっかりとコミュニケーションを取りながら、要件定義を行うようにしましょう。

まとめ

今回は要件定義について、意識しておくべきことと注意しておくべきことを中心にまとめました。

要件定義がしっかりと出来上がることで、ほぼwebサイトの完成形がほぼ見えるといっても過言ではないほど大切な工程です。
ぜひ、制作会社と一緒になってより良いwebサイトの制作に臨んでいただければと思います。

 

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