皆さんこんにちは、エンドルフィンズ代表の田上です。
今回は、『PDCAサイクル』について解説していきたいと思います。
Web集客を強化したい場合、ホームページやWebサイトの立ち上げやリニューアルよりも、その後の運用の部分が非常に重要になってきます。
しっかりと目標設定を行い、日々のデータを集め分析し、改善を重ねていけば必ずや良い結果に結びつきます。
今回は、日々の運用をうまく回すためのコツ、『PDCAサイクル』について説明していきます。
目次
Web集客で重要なのは、リニューアル後の運用
ホームページやWebサイトを新規に立ち上げたい、もしくはリニューアルしたいという相談を頂くクライアントのほとんどは、『売り上げをあげたい』だとか『顧客を増やしたい』といった明確なゴールを持っている方がほとんどです。
一方で、ホームページを立ち上げること、リニューアルすること自体は、あくまでもサイトを改善する施策の一部でしかありません。むしろ、ホームページをリニューアルしたから劇的に集客力が上がるという例はほとんど無いというのが現実です。
ホームページをリニューアルした後に、適切に目標設定を行い、施策を実行し、振り返りを行い、また目標設定を見直すといった運用をコツコツと積み重ねていくいことが最終的なゴール達成の近道です。
この運用で使われるフレームワークが『PDCAサイクル』になります。PDCAは以下の頭文字から取ってきたものです。
- PLAN:目標や戦略の設定
- DO:施策の実行
- CHECK:結果のフィードバック・分析
- ACT:チェックに基づいた修正のための行動
一つ一つ解説していきます。
PLAN:KPIを設定しよう
まず、スタートはPLANからです。
PLANは、文字通り計画です。Web集客の場合は、どのような人をターゲットに、ホームページ上でどんな行動を取ってもらいたいか、ゴールを何に設定するか、などがPLANの段階に分類されます。
ここでは、特に『KPI』を設定することが大事になります。
KPIについての詳しい解説は以下の記事でしていますので興味のある方はご覧ください。
このKPIをしっかりと設定することによって、後のCHECKとACTの段階の分析、振り返り、改善策の立案と一貫性を保てるようになるでしょう。
KPIの設定におけるポイント3つを以下にまとめます。
- 定量的に計測できる指標にする
- 変化の原因を明らかにできる指標にする
- 無理なく達成できる指標にする
ポイント1:定量的に計測できる指標にする
KPIは定量的に計測できるものにしましょう。
『広告からの訪問者数5%UP』や『CVR0.2ポイント増加』といった定量的に計測できる指標をKPIとして立ててください。
また、指標の計測方法として一般的なのはGoogle Analyticsなどのアクセス解析ツールから数値を取り出すケースなので、KPIとして設定する指標はGoogle Analyticsで把握が可能なデータが好ましいです。
ポイント2:変化の原因を明らかにできる指標にする
Webサイトの運用で、意外と多いのが『数値が改善(又は悪化)したときの原因が分からない』というものです。
数値が改善していた時には、再現性を高める必要がありますし、悪化していた場合には早急に対処する必要があります。原因が分からない状態では対処のしようもありません。
KPIの設定は、変化の原因を明らかに出来るかとう視点から設定し、施策もまた個別に施策の効果を把握できるか?を検証してから実施する様に心がけましょう。
ポイント3:無理なく達成できる指標にする
特にKPI設定の初期は、無理なく達成できる数値を指標を立てる様にしましょう。当たり前のことですが、現実的でないことを目標を設定してもあまり意味がありません。
最初は、無理なく達成できる指標でスモールスタートを意識し、PDCAサイクルを回す中で、少し背伸びしたKPIに設定し直していくといった運用を取ることをおすすめします。
DO:実行に重要なのはスピードとノウハウ
PLANの次は、その施策を実際に実行に移すDOの段階です。
ホームページやWebサイトに施策を入れる為に重視すべきは、スピード感もって施策を反映できるか、とマーケティングのノウハウです。
よくクライアントからお聞きする不満の一つに『Webサイトの運用を外注しているけども、反応が遅くて困っている』というものがあります。
こちらは、契約時の条件の中にそもそもこうした改善対応が入っておらず双方の認識の齟齬が発生してしまっているなど原因は様々かと思いますが、何れにせよDOの体制としてよろしくありません。
本気でWeb集客施策に力を入れるのであれば、管理会社を変えることを検討すべきかと思います。そして、月単位である程度改善施策を実行してくれる契約条件にしてPDCAででた改善点をスピード感もって反映できる体制を整えましょう。
また、その際にマーケティングのノウハウをもった会社を選ぶとなお良いです。ターゲット毎のアプローチの仕方や業界特性、Googleなどの検索エンジンのアルゴリズムの変更・動向など、Web集客に関する情報は日々アップデートされています。
そうした動向を日々チェックし、ノウハウを蓄積しているプロの力を借りるとPDCAサイクルを回す効率が向上します。
DOの段階では、PLANで立てた施策をスピーディーに、より効率的に反映できる体制を構築することを心がけましょう。
CHECK & ACT:チェック体制の作り方のコツ
PDCAサイクルを回す際に、最もおざなりになってしまうのがこのCHECKとACTの部分です。
施策を立て、実行に移すところまでは熱量をもって取り組んだけど、振り返りと改善処置までフォローできていないという企業は多いと思います。
その為、このCHECKとACTの部分はある程度仕組み化する必要があります。
ここでは、エンドルフィンズで実施しているチェック体制についてご紹介したいと思います。
エンドルフィンズでは、週に1回戦術的ミーティングというものを開催しています。そこでは日々のオペレーションに関わる事項について議論するのですが、ミーティングのはじめに必ず『評価基準(KPI)の確認』という工程を入れるようにしています。
評価基準(KPI)の確認とは、そのチームで定めたKPIのその週の数値状況を担当者が発表する場です。例えば私はマーケティングチームで、エンドルフィンズのホームページの運用の役割を負っているのですが、KPIに『ホームページに訪れた人のPV(ページビュー)数』を設定しています。
これを必ずミーティングの冒頭に発表し皆が閲覧できる共有フォルダに記録します。これによって、先週、先々週との数値比較がチーム全員で共有でき、その後のACTの議論に使える、といった具合です。
エンドルフィンズの例はあくまでも仕組みかの一つの方法でしかありませんが、要点としては必ずチームで確認と改善を行う体制を構築することです。
改善案について議論するミーティングをルーティン化し、サイクルが回り始めれば、施策運用を効率よく行うことができるでしょう。
運用で大切な『PDCAサイクル』とは?、まとめ
今回は、運用で大切なPDCAサイクルについて、実施する上でのポイントを解説しました。
こちらで解説したポイントを抑えながらPDCAを回していけば、確実に良い成果があげられると思います。
是非、参考にしてみてください。