皆さんこんにちは、Endorphinsのマーケティングロールのイトマンです!
基本知識の学習シリーズ【新米マーケターと一緒に学ぼう】も第4回となりました。
第4回では様々な種類のある「Web広告」について種類ごとの特徴などをまとめていきます。
まだ、これまでのシリーズを読まれていない方はそちらもぜひ確認してくださいね。
目次
まず初めに
連載第1回の復習になりますが、Webマーケティングの強みは「①費用削減」・「②長期戦略」・「③データ取得の容易さ」です。
ですが、Web広告は費用がそれなりにかかり、短期的に成果を得るために行う施策ですので①と②に反することになります。
注意していただきたい点を先にまとめますので、Web広告は後回しでもいいなと感じた方は他の記事をぜひご覧ください。
Web広告の注意点
Web広告はWebマーケティングにおける集客方法の中では最も瞬発力・爆発力があるのは事実ですので、TVCMなどのマス広告と同様にお金を注ぎ込めば一定の成果が出る手法です。
ただし、不特定多数への認知を目的とするのであればTVCMと比べて効果が薄く、費用も割高になってしまいます。
もちろん、Web広告の場合は費用計算が「クリック」単位など様々な方法があるので一律の比較はできませんし、最近では娯楽などの多様化でTVCMといったマス広告の価値も変わっています。
ですが、それでも不特定多数への認知という観点だけを狙って広告を掲載するのであれば、マス広告の方が影響が広くなることは知っておきましょう。
それでも「ネットで目に触れる機会が多くあるのだから効果があるはずだ」と言ってくる上司がいれば、「2日前の出社後、一番最初に見たWeb広告は何でしたか?」と聞いてあげましょう。
きっと答えられませんから。
Web広告を利用する場合は、ターゲットを絞って丁寧に運用し、費用対効果を最大化することを心がけるようにしましょう。
Web広告のメリットとは
デメリットを先に書きましたが、もちろんWeb広告にもメリットが多くあります。
以下を参考にしていただいて、メリットとデメリットのどちらが大きいのかぜひ検討してください。
①ターゲットを絞ることが可能
マス広告でも掲載する媒体・時間帯などである程度のターゲティングはできますが、Webの場合にはより詳細にターゲティングすることが可能です。
具体的にはユーザーの性別・年齢・居住地域から閲覧履歴によるターゲティンなど幅広くなっています。
広告を誰に見せるかを設定することがWeb広告の1番の強みです。
②広告予算の幅を決めることができる
マス広告ではある一定金額以上の予算がないと広告自体を出すことができない場合もありますが、Web広告では柔軟に対応をすることが可能です。
ただし、言うまでもなく予算をかけた分だけWeb広告で閲覧した人が増えることになりますので、低予算で成果が出るかどうかは別問題になります。
ターゲットを絞ることで購入確度が高いユーザーにのみ広告を見せることが可能ですので、予算とターゲティング項目、課金型のバランスを取ることを意識しましょう。
③集客効果を測定できる
第3回でも説明をしていますが、Webマーケティングの強みの1つがアクセス解析で、Web広告でももちろん可能です。
広告の閲覧人数からクリック数、購入数を取得でき、マス広告と比べて作成物の制作スピードも早いですので改善などもすぐに実行が可能です。
リアルタイムの数値がすぐにわかることも利点です。
Web広告の課金方式について
具体的なWeb広告の種類を確認する前に、Web広告掲載の際にどのように費用が課金されるのか先に確認しましょう。
この課金方法も踏まえて各広告の特徴を確認することで、各広告の特徴がよりわかると思います。
インプレッションによる課金
実際に広告表示された回数によって課金される方式で、◯万回の表示につき◯万円といった形になります。
メリットとしては費用が抑えめですので多くのユーザーに広告を見せて認知度を上げることにあるのですが、冒頭で説明した通り見ただけで認知度が上がることはほぼありません。
この後説明する、クリック型や成果報酬型のように成果に問わず一定額になりますので、成果を出す自信がある場合には費用対効果が上がる課金方式となります。
クリックによる課金
実際に広告がクリックされた回数によって課金される方式で、1クリック◯円といった形になります。
インプレッション課金と異なり、クリックしたという成果に応じて初めて課金されるため費用対効果がわかりやすいメリットがあります。
ただし、クリック数によって広告費用が変動しますので、想定以上の反響があった場合は広告費用がかさんでしまうことになります。
クリック単価も競合によって変動するため一定ではありませんので、予算によっては少ないクリック数で予算上限に達してしまう場合もあります。
また、成果報酬型と異なりクリックの時点で課金されるため、その後のユーザーの動きは考慮されません。
成果報酬による課金
商品購入や会員登録などあらかじめ設定したCVを達成した際に初めて課金される方式です。
広告主が期待するCVをあらかじめ設定できるため、成果の上がらない広告をしてしまうといったリスクを減らすことが可能です。
また、広告を受ける側(媒体主)もCVを達成しないと広告費をもらうことができないため、色々な方法でCV獲得のために施策を行います。
ただし、媒体主が度が過ぎる施策や場合によっては不正な方法を使うなどといったリスクもありますので注意が必要な課金方法です。
期間を保証した課金
実際に広告が掲載される期間を保証する課金方式で、1ヶ月で◯万円といった形になります。
固定予算となるため想定外の予算がかかる心配がありません。
ただし、表示回数やクリック数などの保証があるわけではないですので成果が出にくい場合もある点には注意が必要です。
動画視聴による課金
Youtubeといった動画共有サイトで動画広告の再生回数を保証する課金方式です。
単純な再生回数ではなく、再生された秒数といった条件によって課金対象となるケースもあります。
媒体によっては途中でスキップができることもあるため、最後まで見てもらえていない場合も多くあります。
Web広告の種類について
各広告の特徴とメリット、デメリット、主な課金型をまとめています。
純広告
サイト内で決められた場所に設定された広告枠を一定期間買い取る広告のことで、図のようなYahoo!のTOPページなどをイメージするとわかりやすいです。
そのサイトを訪れるユーザー全員にPRできるため、掲載場所に応じてある程度狙ったターゲットにすることもできますし、Yahoo!などといった幅広い層が見る場所であれば様々な層にPRが可能です。
ただし、その後の成果を保証しているわけではないですし、人気サイトの場合には高額となりますので注意してください。
【主な課金型】期間保証課金、インプレッション課金
リスティング広告
検索エンジンでキーワード検索に連動して配信される広告のことです。
(図は「HP制作」と検索した時の結果です)
入力したキーワードに応じて表示されるため、興味・関心の高い顧客へのアプローチが可能です。
その一方で検索していない人には広告できないため、潜在顧客へのPRには向いていません。
SEO対策をする暇がない方には広告を出すだけで上位検索されるため有効的ですが、広告と必ず表記されますので敬遠される場合もあります。
【主な課金型】クリック課金
DSP広告
広告主向けに用意されたプラットフォーム「DSP」を利用して配信される広告です。
細かい仕組みは省略しますが、ターゲットにしているユーザーに対してリアルタイムに広告枠の入札を行うことができるのがDSPです。
そのため広告効果を最適化することが可能となっています。
ただし、それなりに費用がかかってしまうことと、広告の配信先が不透明な場合もありますので利用する際には確認をすることをおすすめします。
【主な課金型】インプレッション課金
リターゲティング広告
一度サイトを訪れたユーザーをサイト離脱後も追跡する広告です。
リピーターになる可能性が高い顧客へのアプローチができ、実際に新規顧客よりもリピーターの方がCVは高い傾向があります。
ただし、リスティング広告と同様にサイトを訪れたユーザーのみのため、潜在顧客へのPRには向いていません。
また、何度も広告が表示されることでかえってマイナス効果になる場合もありますので、表示回数などには注意しましょう。
【主な課金型】インプレッション課金、クリック課金
SNS広告
TwitterやFacebook、Instagram、LINEといったSNSに配信する広告のことです。
SNSには個人情報が欠かせないため、狙った層へのターゲティングが可能となります。
他の人と共有したいと思う広告が作れれば爆発的な認知も獲得できる可能性もありますが、広告と表示されるためいわゆる「バズ」を狙った広告は厳しいのが現状です。
インパクト狙いで炎上とならないように注意しましょう。
【主な課金型】インプレッション課金、クリック課金
動画広告
YouTubeなど動画の途中などで再生される広告や、記事などに挿入されている広告などがあります。
映像のため他の広告よりも視認効果が高い一方で、作成コスト高く、興味がない場合にスキップされるなどのリスクもあります。
最初の数秒でユーザーの興味を惹きつける動画を作ることを心がけましょう。
【主な課金型】動画視聴課金
ネイティブ広告
ニュースサイトの記事やSNSフィードの中に自然に紛れ込ませた広告です。
広告という印象を与えにくいためユーザーが受け入れやすく、クリックされやすい傾向があります。
ただし、クリック後の内容が露骨な広告になっていると騙された印象を持たせてしまう場合もあるため、記事の内容には注意が必要となります。
内容をしっかりと練る必要があるため、広告の制作に多少の手間がかかってしまうことにも気をつけましょう。
【主な課金型】クリック課金
アフィリエイト広告
事前に設定した成果(CV)をユーザーが行うことで広告費用が発生する成果報酬型の広告のこと全般をいいます。
成果報酬型の項目でも記載していますが、成果が出て初めて費用が発生するため費用対効果が高い一方で、広告主によっては違法スレスレのことを行う場合もあります。
利用をする場合には取引するアフィリエイトの仲介業をしっかりと選択する必要があります。
【主な課金型】成果報酬型
まとめ
今回はWeb広告について情報をまとめました。
Web広告の効果は、魅力的な商品があることはもちろん、自社HPやSNSなどと複合的に活用することで最大化します。