webサイト制作/ECサイト制作、樋口果樹園

樋口果樹園トップ

フルーツ王国、佐賀県伊万里市の樋口果樹園

 

今回、佐賀県伊万里市で果樹園を営む樋口果樹園様のwebサイトならびにECサイトを制作いたしました。

開発の背景、並びにどのような手順で開設までに至ったをまとめていきたいと思います。

業界・業種
農業
ジャンル
果樹園(観光農園)
プロジェクト期間
1ヶ月
デバイス
PC/スマートフォン
スコープ
webデザイン/環境構築/webサイト制作/ECサイト制作/プロジェクト管理

目次

樋口果樹園とは?

シャインマスカット畑

樋口果樹園様は、佐賀県伊万里市で果樹園を営んでいる農家さんです。

現在のオーナーである、樋口久俊さんは3代目で元々は農業を営まれていましたが、30年前から果樹園へと業態を替え、現在に至ります。

栽培している品種は主に梨、葡萄、金柑、みかんの4種類です。(上の写真はシャインマスカットです。)

基本的には贈答用の商品として栽培をしていますが、秋にはお客様を受け入れての梨狩りやぶどう狩りを実施しており、お客様が自分で狩った葡萄や梨をその場で贈りたい人へ配送もできるようになっています。こうした形態を「観光農園」と呼ぶそうです。

秋になると沢山の人が訪れ大盛況になる、知る人ぞ知る人気の果樹園さんです。

写真では伝わりにくいのですが、こちらの梨は『甘太』という品種で、1玉約700gあります。

私もいただいたのですが、甘くてみずみずしく、シャキシャキとした食感でとても美味しかったです!何より箱を開けた瞬間の『デカい!!』というインパクトが凄く、人に贈るということを考えてもぴったりの品物だなと思いました。

最終制作物と制作背景

樋口果樹園トップ

今回、我々として樋口果樹園様の「公式ホームページ」と「公式ECサイト」を作成させて頂きました。

どちらのサイトも共に新設の案件だったのですが、背景としてはやはりコロナの影響があります。

上述の通り、樋口果樹園様は長年、梨狩りやぶどう狩りなどでお客様を受け入れる観光農園のスタイルをとってきたのですが、昨今のコロナ禍の影響を考慮し、今年(2021年)は果物狩りを一旦中止し、カタログでの商品販売のみとしました。

こうしたコロナの影響がいつまで続くか分からないこと、またコロナと同じような予期せぬ事態が再度起きた時のことを考え、Webでの認知拡大や販売促進の手段も考えた方が良いだろうとお考えになり、弊社へ制作のご相談・ご依頼が来たという背景です。

尚、来年(2022年)からはコロナの状況を鑑みてですが、果物狩りは再開する予定だそうです。

web制作の流れ

現在の実務の把握

樋口果樹園カタログ

webサイト制作、並びにECサイト制作にあたり、何回かに分けて現状の実務のヒアリングを行いました。

そこで整理できた情報として以下の通りでした。

  • 果樹園の運営は家族経営に近く、スタッフの方々を含め最小限の人数で回している
  • 日中は基本的に農園におり、忙しい時には、お客様の対応、発送の準備と大変である
  • カタログは自作している
  • 商品のオーダーはFAXが主な手段(もしくは郵送でも依頼を受け付けている)
  • 代金の回収は、商品を発送後、後日振込用紙を送付している
  • PCはあるもののネットには繋がっていない状態
  • カタログの送付先や、請求書、配送状などは全て手書き(多い時には1,000通を超えることも)
  • FAXで受け付けた注文書は1通ごとにクリアファイルに入れて管理している

主にアナログな方法での管理のため、注文が多くなってくると寝る時間を削って配送状などの用意に追われることもあるなど、大変な実態が見えてきました。

webサイト制作の目標設定

上記の現状から、樋口果樹園様のwebサイト制作、ECサイト制作にあたって以下の目標設定をしました。

  • 積極的に認知拡大を狙うよりも、樋口果樹園の情報を正確に発信する
  • webサイトには更新機能はあえて持たせない
  • ECサイトにwebサイト訪問者が流れる設計を施す
  • 商品販売にかかる労力を最小化する(顧客管理、決済、手続きの手間)

樋口果樹園様の運用体制を鑑みるに、Web上での認知拡大や情報更新に割くリソースや時間はあまり取れないと思い、webサイトは認知拡大を狙うよりも、情報の正確性や農園運営の想い、栽培品種の情報などの情報が正確に伝わる設計・デザインにすべきと考えました。

また、ブログ記事などを定期的に配信する労力は並大抵のものではありません。「最新情報」の項目が数年前から更新されていない、といったサイトもよく見かけることかと思います。樋口果樹園様の現状をヒアリングすると、毎年果物が完売するほどの来園者が来てくださっていて、今年カタログで販売した果物たちも全て完売しているなどの現状があったため、記事更新による集客施策は実施しない形でwebサイトをオープンすることにしました。
 
樋口果樹園さんが栽培する果物は、例えばシャインマスカットなど、絵力が強く、写真だけでも魅力が伝わるものが多いことが特徴です。よって、Webサイトでの情報更新よりも、ECサイトでの商品掲載や、InstagramなどのSNSアカウントを用いた写真投稿など、もっと手軽に定期的に発信できるツールで情報発信は代替することにしました。
 
webサイトには随所にECサイトへの導線を置くことで、樋口果樹園様の果物に興味を持ったユーザーをしっかりとECサイトへ誘導する設計・デザインにしています。
 
また、最も重要な目標として、ECサイト構築により樋口果樹園様の作業負担を軽減することを目標に据えました。注文管理、発送管理、顧客管理、代金回収の手間など、ECサイトに代替してもらうことで、できた時間を本業に注げるようにすべきだと考え、目標として設定しました。

Kick Offからwebサイト開設まで

こちらの案件は、Kick Offからサイトの開設まで約1ヶ月の期間で対応しました。

機能を最小限に絞ったことと、先方とのやりとりを基本的に公式LINEアカウントを使ってリアルタイムに行えたことで開設までスピーディーに進めることが可能になりました。

webサイトは、樋口果樹園様の情報を正確に伝えられる最低限のページ数に絞り、クリアに且つ大切な情報だけを掲載しています。

ECサイトは管理画面のUIがわかりやすく、簡単に操作できることが必須条件でしたので、今回はECサイト構築ツールの『BASE』を使って構築しました。顧客管理機能や、決済機能を調査し、現状の実務を代替できるか、運営上の問題が発生しないかなどを調査し、BASEを使えば現状の業務負担を簡略化できると確認できたので、こちらのツールを選びました。こうした無料でECサイトを開設できるツールは複雑なカスタマイズはできませんが、オープンまでの時間を短縮できること、UIがとてもわかりやすいこと、低コストでトライアル的に試しながらスタートするにはもってこいのツールなので、案件の特性に応じて選定しています。

BASEにはインスタグラムとの連携機能もありますので、今後樋口果樹園様の公式Instagramアカウントを開設し、ECサイトと連携させ販売促進をより簡単なものにしていきたいと思っています。

まとめ

今回は、佐賀県伊万里市で果樹園を営なまれている樋口果樹園様のwebサイト制作、ECサイト制作の流れをまとめていきました。

個人的にも農業は興味分野だったので、この案件を通して、農家の方々が日々どのような業務をされているのか、どのような困りごとを抱えているのかを知ることができて大変勉強になる案件でした。

農業分野、特に地方の農家さん達は、オーナーの高齢化も相まってITやWeb化を検討されていないところも多いかと思います。一方で、今回の樋口果樹園様のようにwebの技術を用いることで大幅に労力を削減でき、できた時間を使って、より本業に時間を割いたり、家族や従業員の方々との時間に使うなど選択肢が広がる可能性を感じました。

もし農業を営まれている方、近くにそういった農業関連の方がいらっしゃって、同じように多くのマニュアル作業に追われている方がいらっしゃったらお気軽にご相談ください。

webサイト・ECサイト外観

PCでの表示(webサイト)

スマホでの表示(レスポンシブデザイン)

PCでの表示(ECサイト)

スマホでの表示(レスポンシブデザイン)

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