今回は、実店舗へのWeb集客戦略第二弾です。
ホームページを作成した後の具体的なWeb集客手法について解説していきます。
第一弾の『実店舗へのWeb集客戦略〜ホームページ作成編〜』は以下のリンクからご参照ください。
店舗にWebで集客したいけど、『何すればいいのか』『大体の予算感を知りたい』という方向けにWeb集客方法の完全版をお届けしたいと思います。
もしも、自社で実行するのはノウハウが無いし不安、全てやるには工数がかかりすぎるという方は、私の方で全て請け負いますのでお気軽にお問い合わせください。
目次
ホームページにWeb集客する
実店舗のホームページへの集客を考える際も基本的には、以下のWeb集客戦略の全体像の中から有効そうな集客方法をピックアップする形で考えていきます。
Web集客戦略の全体像については、以下の記事で説明しているので興味のある方はご参照ください。
Googleマップに店舗を表示させる
実店舗の集客に欠かせないものがGoogleマップなどへの店舗表示です。『ホワイトニング 目黒』と検索すると以下のようにGoogleマップに店舗が表示された状態で検索結果表示画面に出てくるかと思います。
Googleマップへ店舗を載せ、ターゲットユーザーに見つけやすくする施策のことをMEO(マップエンジン最適化)などと呼びます。
近年では、特にスマホでのGoogleマップ検索が多用されており、ユーザーは地図を調べるとともに店舗情報や口コミもチェックしています。
つまり、Googleマップの検索結果で自社を上位表示させることができれば、それだけ認知してもらいやすくなるため、集客にもつながるのです。
Googleマップへの店舗の表示は『Googleマイビジネス』という無料のツールへ登録することで可能になります。Web上で登録し、店舗のオーナー確認のために実店舗の住所に登録用の手紙が届きますので、認証を行なうことで地図表示される様になります。
この地図表示の中でも表示順位があり、その表示順位を上げるための施策がMEO対策などと呼ばれています。MEO対策にも様々な手法があるので、とりあえず登録までしてしまってより詳しい施策を知りたい方はお問い合わせください。
POINT!
- 検索時に画面で大きな幅を占めるためMAP対策は超重要
Googleマイビジネスの設定ではホームページ作成の時に設定したキーワードを散りばめて、写真を多めに設定しよう
リスティング広告で集客する
※ランディングページ(以後LP)がある場合は、ホームページではなくLPを出稿しましょう
Googleで、『目黒 ホワイトニング』と検索した際に一番上部に表示されるのは以下の写真の様に『広告枠』だと思います。赤色で網かけした部分に広告と書かれていることからも分かります。
こちらは、Google広告というツールに登録し、広告出稿の手続きを行うことによって表示が可能になります。課金形態は、クリック制で検索結果画面に広告が表示されるだけでは料金は発生せず、クリックされた時にざっくりと100円~300円程度をGoogleに支払う、といった仕組みになっています。
クリックされた際に掛かる料金は、入札制度と呼ばれる仕組みで決まるため、1クリック当たりの支払い金額を上げれば上げるほど、上位に表示されるようになります。
リスティング広告の運用は、クリック単価の調整や、キーワードの調整、出稿エリアの設定、タグの設定など、かなり高度な専門性が求められるため、広告運用業者へ依頼することをオススメしています。
広告運用業者に依頼した際の費用感としては大体運用金額の20%を手数料として運用業者へ支払うのが一般的です。
POINT!
- 未経験者がリスティング広告を運用するのはハードルが高いので業者に依頼しよう
- 即効性が高い施策なので、特にWeb集客初期には可能な限り広告出稿しよう
ホームページ自体の検索順位を上げる(SEO対策)
ホームページのインデックス数を増やす
以下の記事でも紹介していますが、ホームページがGoogleなどの検索エンジンで検索結果表示画面の上部に表示される様になるには、インデックス数、つまりブログや記事の様なテキストコンテンツの量を増やす必要があります。
インデックス数を増やす観点からホームページは、ワードプレスなどの記事を増やしやすいツールで構築した方が良いと前回の記事で説明しました。
記事を増やす際は、まず競合サイトを定義して、そのサイトが全部で何ページあるかを確認するところから始めましょう。
調べ方は、
『site:対象サイトのURL』
で検索してみてください。
検索結果ページにヒットしたページ数が表示されると思います。そのページ数が、競合サイト持っているページ数となります。つまり、そのページ数を超えない限り検索順位が逆転することはありません。(厳密に言えばそうとは限りませんが、そう思っておいて差し支えないです。)
まずは競合のページ数を超える事を目標として設定しましょう。競合サイトのページ数が数百ページ以上、もしくは数千ページといった規模の場合、ブログをちまちま更新しているだけだと間に合いません。
その場合は、ページ数を増やすライターへのアウトソーシングを検討しましょう。
一般的には、
- コラム → 3000円~12000円/記事
- ブログ → 2000円~8000円/記事
この様な金額感でアウトソースが可能です。
記事作成の際の注意点は以下の通りです。
- テキスト量は最低1,000文字、理想は3,000字程度
- コピペではないオリジナルテキスト
- ホームページ作成時に決めたキーワードに関連するキーワードを散りばめる
この様に、記事をただ量産すれば良いというわけではなく、あくまでもターゲットユーザーが知りたいと思う内容に答える質が担保されていないといけません。
記事を更新する、それを質の高い状態で継続する体制を作るのは容易なことではありません。私の方では、これらコンテンツを継続的に量産するための体制づくりも得意とするところですので、興味のある方はお気軽にお声がけください。
POINT!
- ページ数で競合に負けないようにしよう
- 社外のライターさんにアウトソースすることも検討すべき
- 記事の質も大事
- 「これをすれば大丈夫」という絶対的な指標は存在しない
被リンクを増やす
ホームページの表示順位を上げるためには、ページ数だけではなく『被リンク』という概念も重要です。
簡単に説明すると、色々なサイトで自社のホームページが紹介される(自社ホームページのURLが貼られる)とGoogleなどの検索エンジンが、いっぱい紹介されているのだからそのホームページには価値があると評価してくれる様になります。
ただし、Googleのアルゴリズムも年々進化しているので、自作自演や、業者を使ったリンク貼りは、寧ろマイナスの評価を受ける様になってきました。
つまり、きちんとした有益な情報を発信し、それがちゃんとしたサイトに紹介されて初めて評価が上がるということです。上述した記事やブログの作成の質が重要といったのはこの辺りへの影響も含めています。
とは言え最初のうちは、被リンクが増えるまで時間がかかると思いますので、自社が保有する他のWebサイトがあればそこにリンクを貼ることや、取引のある協業会社やお互いにメリットがありそうな取引先に話をすることでお互いにリンクを貼り合うということをするのも有効な施策です。
POINT!
- 自然に受ける被リンクが一番良い
- 自社のWebサイトや協業先に協力を仰ぐのも有効
SNSのイイネやリツイート、シェアなども被リンクに近い効果を及ぼす
SNSでの評価を上げる
ブログやコラムを書いた際にそのページをSNSでアップし、イイネやリツイート、ブックマーク等が多くされると、Googleなどの検索エンジンがプラスの評価をしてくれます。
SNSは評価しないという説もありますが、私の方では『評価される』と見ています。
SNSでの評価は基本的に中・長期的な施策として位置付けましょう。近年では『バズる』ことを狙いたいという相談も多いですが、狙って確実に効果を出せるものではありません。SNSアカウントの運用と共に、中長期的に運用していく中で評価を高める施策をとりましょう。
ただし、短期的な施策として、社内のスタッフ間で会社で有益な記事を公開したときは皆んなでいいねを押そう、などといった協力体制を敷くことは大事な施策かと思います。
この辺りを徹底することから始めることをおすすめしています。
POINT!
- 自然にシェア、リツイート、イイネをされることが一番良い
- SNSは中・長期的な施策に位置付けよう
- 短期的には、社内のスタッフに協力してもらっていいねを押すようにしよう
プレスリリースを配信する
プレスリリースサービスを利用して、店舗開設やキャンペーン情報を告知すると、新聞記者含め様々なニュースサイト運営者やキュレーションサイト運営者が閲覧し、運が良ければ記事に取り上げてくれます。
プレスリリースの送付サービスは、有料のもの、無料のもの、どちらも存在します。『プレスリリース 無料』で検索すると様々なサービスが出てきますので、良さそうな事業者を探してみましょう。
利用に制限があるのですがオススメなのが『PR TIMES 無料 スタートアップ チャレンジ』というサービスです。事業体を設立して間もないという方は、利用の検討をしてみては如何でしょうか。(2020年10月9日現在の情報ですので、サービス自体が終了する可能性がありますがご了承ください。)
プレスリリースサービスはドメインパワーが強いため、世の中に手っ取り早く自分の店舗情報を告知できる手段の1つです。
POINT!
- 運が良ければニュースサイトなどに取り上げられるので、内容はしっかりと書こう
ポジショニングメディア(オウンドメディア)を構築する
オウンドメディアは、自社で立ち上げるWebメディアです。その中でも自社のポジショニング(強み)を明確化して、その観点から作るWebメディアを『ポジショニングメディア』と呼んでいます。
ホームページ以外にもう一つWebサイトを作り、記事や動画などのコンテンツをアップロードすることで認知を拡大することを目的としています。
例えば、
『目黒区に特化したホワイトニングサロンの紹介サイト』
を構築します。
このサイトを構築し、競合他社なども紹介した上で最終的に『○○で選ぶなら店舗名』という流れで検索流入を狙います。
選定基準がこの○○に合わない人であればこの時点で他社を選択するでしょうし、この記事を読んで自社を選択することは、ある程度サービスに納得感を持っているので、お店側にとって質の良いお客さんになっているはずです。
オウンドメディア構築に関してもアウトソースすることは可能ですが、最低でも100万からといった費用感なので、業者の選定は慎重に行いましょう。
POINT!
- 金額が大きいため、業種業態や予算に併せて発注先を決定しよう
- どんなキーワードを設定するのかは、検索ボリュームを確認しながら設定しよう
ターゲット層が被る別業界のサイトとの提携・純広告
店舗を開店してからある程度お客さんの属性データが取れている場合は、ターゲット層が被る別業界のサイトとの提携や純広告の交渉も有効な施策の一つかと思います。
例えば、ホワイトニングに来るお客さんが比較的近場に住んでいる主婦が多ければ、近所で主婦に人気の美容室のサイトに交渉してバナー掲載などで相互リンク、もしくは広告を出稿させてもらう交渉をしてみましょう。
アライアンスを組むことで、相互に利益のある取り組みをすることが可能です。Webサイトへの流入が増える以外にも新たなビジネスチャンスを産む可能性があるので、 機会があればトライしてみるのも良いでしょう。
POINT!
- 意外と交渉してみると上手くいくことも多いので、臆せず話をしてみよう
その他の施策
Yahoo!知恵袋への回答
あまり知られていない手法ですが、業種によってはターゲットユーザーがお店を探す際にYahoo!知恵袋を使ってオススメを聞いている場合があります。
『目黒でオススメのホワイトニングサロンを探しています。どなたかオススメはありませんでしょうか。』
こんな感じの質問です。単価が高いサービスであればある程度地理的な範囲を越えてでもそのお店に行こうとするので、『ホワイトニング』のみでアンテナを立ててもいいかもしれません。
ここでベストアンサーに選ばれた回答は、長きにわたってWeb上に残り、集客し続けてくれる可能性があります。
定期的にYahoo!知恵袋をチェックし、同様の質問があれば自社をオススメする回答をしてみましょう。
POINT!
- 課題をもって閲覧するユーザが多い知恵袋の対策は必須
- ベストアンサーに選ばれて、残り続ける投稿にすると効果が良い
検索キーワードをコントロールする
Googleの検索ワード入力欄で、『目黒 ホワイトニング』の後にスペースを打つと表示される、以下のような検索オススメキーワードは、『サジェスト機能』によるものです。
サジェスト機能対策をすることで
『目黒 ホワイトニング』
と打ち込むと
『目黒 ホワイトニング 店舗名』
と表示されるように対策できます。
このサジェスト対策は、1500円/日程度で業者へ依頼が可能です。こちらも、キーワードによって金額が変わります。
また、同時にこの虫眼鏡の部分にも表示させられると、より検索キーワードのコントロールが出来るようになります。
POINT!
- 検索ボリュームを事前に確認しよう
事前にしっかりとキーワード選定をしよう
ホームページへのWeb集客、まとめ
今回は、店舗型のビジネスに絞ってWeb集客施策をうつことを想定した具体的な方法論を説明しました。
次回は、ランディングページを制作する際の注意点と、Web集客する際のポイントについて解説していきます。