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ホラクラシーとDAOについて

皆さん、こんにちは。エンドルフィンズ代表の田上です。

今日は、当社で採用している組織運営モデル「ホラクラシー」と昨今Web3の領域で注目され始めている「DAO」という概念について思うところを書き連ねていきたいと思います。

目次

ホラクラシーとは

まずは、当社で採用している「ホラクラシー」の簡単な解説です。

ホラクラシーとは、ティール組織と言われている組織運営モデルの中の一つの形態です。ティール組織に関して、私なりの定義を以下に記載します。

ティール組織とは「個人の能力の発揮を、出来るだけ阻害しない組織」のことであり、その特徴として以下の3つの概念を取り入れている。

  1. 自主経営(セルフマネジメント)・・・組織の存在目的と自らの価値観に基づき、物事の正誤を判断すること。
  2. 全体性(ホールネス)・・・個と組織を分け隔てずに考え、振る舞うこと。
  3. 存在目的・・・組織が何のために存在するかを定義すること。そしてその存在目的を自分の上位概念として設定し、意思決定の基軸とすること。

これら3つの概念を柱とし、組織運営を行なっている組織をティール組織と定義しています。

ホラクラシー組織とは、これらのコンセプトに以下の仕組みを取り入れた組織運営モデルだと解釈しています。

  • ホラクラシー憲法という成文法に基づいた権限の再配分システム
  • 人ではなく、役割(ロール)を軸にした組織のガバナンス構築システム
  • 組織のガバナンス変更権限をミーティングプロセスへ移譲
  • 日々のオペレーション上の戦術をチームで共有するためのミーティングプロセスの採用

大まかにまとめると、ホラクラシーとはホラクラシー憲法という成文法を基盤として権力の集中を防ぎながら、「個人の能力の発揮を、出来るだけ阻害しない組織」を目指すモデルと言えるのではないかと思います。

DAOとは

DAOとはDecentralized Autonomous Organizationの略語で、日本語では「分散型自律組織」だとか「非中央集権型組織」などと意訳されることもある、新しい組織形態の概念です。

2022年4月現在では、DAOの特徴は以下かと認識しています。

  1. ある目的達成の為に組成される
  2. 人ではなく、ブロックチェーン技術(スマートコントラクト)を用いた意思決定ルール
  3. NFT(Non-Fungible Token)と呼ばれる非代替性トークンによるインセンティブ設計

とても複雑な概念なので1つ事例を紹介したいと思います。

日本発のプロジェクトとして先日『BAKYUN!』というプロジェクトの構想が発表されました。

このプロジェクトのコンセプトは「クリエイター還元100%の仕組みをスマートコントラクトで表現し、自律的に金銭的なインセンティブも合わせてクリエイティブ活動を永続的に支える仕組みを作る」です。(←1のある目的の為に組成されている)

このプロジェクトは、まずBAKYUN!が発行するNFTの売上が100%コミュニティに帰属します。プロジェクト発起人たちに売上金を取得する権利はありません。そのプールされた売上金はBAKYUN!が発行するNFTを保有し、2次創作に関する提案を行い、可決されればその人のウォレットに自動送金される仕組みになるそうです。(←2のスマートコントラクトの仕組み)

また、コミュニティに貯まっているお金の使い道をDAO内での投票によって決めていくそうで、この投票権はBAKYUN!が発行するNFTを持っていると1人1票を持てる設計になっているそうです。(←3のNFTによるインセンティブ設計)

将来的にこのコミュニティの価値が高まり、参加者が増え、投票権の価値が上がればNFTの流通価格も上がっていき、このDAOの参加者(NFT保有者)全員がメリットを享受できる仕組みになっています。

この様にDAOとは特定の目的にの下に集まった人たちが、それぞれコミュニティーの発展に良いと思われる行動をとり、その意思決定から人の恣意性を排除しつつ、全体として将来的な利益を追っていく組織運営モデルと言えるかと思います。

ホラクラシーとDAOの類似点

私は、ホラクラシーとDAOがとても近い概念だと感じました。それは、夫々が生まれてきた背景・課題意識が近しいことに起因しているのだと思います。

ホラクラシーは、その根底に「憲法」を採用していることからも分かる通り、権力が組織内の一部の人間に偏ることで生じるヒエラルキー構造の負の面や、行き過ぎた株主偏重主義を抑止し、結果としての個人の創造性を担保する目的として設計されていることがわかります。

一方のDAOは、インターネットの世界がGAFAを中心としたテックジャイアントによる寡占状態となり、Web上のあらゆるデータが彼らの思惑通りにコントロールされてしまう、まさに権力が一部の企業に集中してしまっている状態へのアンチテーゼとして生まれてきました。

どちらも人間集団においての脱権力を源流としている点で類似しています。

また組織運営モデルとしては特に、以下の2つのコンセプトが両者の持つ仕組みで同様の機能を担っているものと考えられます。

  • ホラクラシー憲法 = スマートコントラクト
  • ガバナンス変更権限のミーティングプロセスへ移譲 = NFTによる投票

一方で、ホラクラシーで実施されている以下の2つのコンセプトはDAO上は未開拓の領域と認識しています。

  • 役割(ロール)を軸にしたガバナンスシステム = 未知
  • 戦術ミーティングプロセスの採用 = 未知

これら2つの概念の融合は、単純に正しい、正しくないの議論ではなく、より良い形に向けて無理なくエッセンスを取り込めるかの検討が必要なのだと認識しています。

ホラクラシーに関する課題意識

元々、私がDAOに興味を持ったきっかけが、ホラクラシーで組織運営をしている時の課題意識からでした。

ホラクラシーでは、その組織に参加しているメンバー(ホラクラシーではパートナーと呼ぶ)のインセンティブ設計がとても難しいのです。

現在のエンドルフィンズは、私を含む社員2名、業務委託で実務でも関連のあるパートナー1名、ボランティアベースのパートナー1名、お試し期間中のパートナー1名の計5名で運営している状態です。

ホラクラシーは個人の意思決定を何よりも尊重するので、やりたいことをやり、やりたくないことはやらない、がベースです。この考えは組織への所属についても言えます。つまり、エンドルフィンズと目指す方向が違ってきたら組織を抜け、無理なく同じ方向に進めているようであれば居れば良い、そんな組織なのです。

この既存の企業体とは全く異なる前提の組織において、組織とは?パートナーとは?といったそもそも論の定義にずっと頭を悩ませていました。そのヒントがDAOにあるのではないかと感じたのです。

DAOのコアバリュー

DAOはそのインセンティブ設計の仕組みがとてもシンプルです。

もちろんそのインセンティブ設計はコミュニティの設計者次第ではあるのですが、NFTの価値がコミュニティの価値向上と連動する、というコンセプトがコアバリューなのだと思っています。

そのコミュニティに関わる人は、自分が貢献し、コミュニティーの価値が上がれば上がるほど、リターンが大きくなる。とてもシンプルなインセンティブだと感じています。

前述のホラクラシーにおける組織とは?パートナーとは?に対する一つの解としては、エンドルフィンズが発行するNFTを持っていれば組織の一員、パートナーとシンプルに定義することも可能な様に思えます。前述の様に進む方向性に違いが見えてくればNFTを手放せばよく、ジョインする際にはNFTを入手すればよい、そんな感じです。

今後の深堀課題

もちろん、その運用やインセンティブ設計にはまだまだ課題が多いのも事実です。

一般論で言えば、コミュニティの参加者の価値向上への貢献度をどのように測るか、などはとても難しい問題です。代表的な運営手法としては、SlackやDiscordなどでメンバー間で送られたスタンプの数を指標にするといったものがありますが、それもコミュニティ内での発信力がものをいい、ともすれば独裁者が生まれる流れをたどる危険性も存在します。

また、NFT自体につける権利もまた難しい課題で、例えばガバナンストークンといった組織運営へ意見・提案できる権利を持つNFTもあれば、施設や商品に対して命名する権利を持つNFTもあり、その権利付与はコミュニティ作成者が設計できます。

DAOが真に自律的に回る鍵はこの権利設計のポーションがとても大きいと感じていて、DAO自体の歴史の浅さから今後も様々な形態が生まれては失敗を繰り返し、大凡の成功パターンが形成されるのではないかと思います。

ことエンドルフィンズに関して言えば、発行するNFTの2次流通の仕組みをどうするかや、NFTに付与する権利は何にするのか、組織への関与時期に応じたインセンティブ設計をどの様にするかなどが課題として挙げられるかと思っています。

まとめ

今日はホラクラシーとDAOについて、それぞれの特性、類似点、課題をまとめていきました。

これらか本格的にWeb3の領域に参入していく中で、エンドルフィンズ自体を実験体としながら小さくトライしながら知見を溜めていくことが何よりも大事だと思っています。

自らの組織形態も固定化せずに常に変化させつつ前に進めていきたいと思います。

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