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真のチームワークとは?チームの否定から始まる個人へのフォーカスが鍵!

皆さんこんにちは、エンドルフィンズ代表の田上です。

今回は、私の経験も交えて「チームワーク」について長年感じていること・仮説を綴っていきたいと思います。

目次

チームワークって必要なの?

私は、小学校2年生から大学4年生までの15年間ずっとバスケットボールを続けてきました。
高校は福岡県3位、大学は日本一になるようなチームでプレーをしていたので、それこそガチでチームというものと向き合う日々を送っていました。
高校、大学ともに最上学年でキャプテンをさせてもらい様々な学びを得させてもらいました。

今でこそぶっちゃけて言えるのですが、バスケをしていた当時から「チームワークってほんとに必要なの?」という疑問が常に私の頭の中にありました。
なぜかと言うと、チームワークなど無視して自分のパフォーマンスに集中した時の方が、結果的にチームも上手く回り良い結果に繋がりやすい、ということを経験値として感じていたからです。
指導者の立場の方や、会社の上司などは「チームワークを良くしよう」→「そのために個々人が考えて動こう」この順番で話をする人が大半です。
この順番が私の成功体験とは真逆であり、違和感の正体だったと思います。
結局今でも「チームワークは作るものではなく、優秀な個人がパフォーマンスを上げようとした結果、偶発的に生まれるもの。」ではないか、というのが私の中の仮説です。

チームワーク=周りに合わせること

大学卒業後、大企業の社員となった私は上記の違和感をより濃く感じるようになりました。
特に会社の中では、チームワークが「集団の和を乱さないこと」と同義で使われていたような気がします。
この発想はまさに「チームワークを良くしよう」→「そのために個人が考えて動こう」の順番での発想から生まれたものだと思います。

バスケットをやっていた時に、私が最も苦手とすることが自分よりも努力していなくて、それでいて実力も無い人たちに自分の歩調を合わせることでした。
こと部活動におけるバスケでは、試合に出て相手チームに勝つこと以外に明確なゴールは存在しません。
そのために必要な努力と時間の投資ができない人と歩調を合わせることに納得がいかずコーチ陣や上の代の人たちと揉めることが多々あったように記憶しています。

それでもバスケが良かった点は、周りに優秀な選手が多くいる環境に所属できていたこと、また「コートの上では学年など関係なく、実力が全て」という文化があったことだと思います。
上記の通り、特に高校や大学では優秀な選手やコーチに恵まれ、真の強いチーム、強いチームワークを体験できました。
なので、今「チームワークって本当に必要なのか?」と聞かれたら「圧倒的に必要」と答えます。
チームのメンバーの能力が噛み合った時のアウトプットは個人では到達し得ないレベルになることを体験しているためです。

話を戻すと、表層的なチームワークの良さを追い求めることで本質が疎かになるくらいなら集団の和を乱すことを厭わないとする価値観が強い私にとって、
会社組織の中での“チームワーク”に従うことが出来ず、会社を出て0から理想の組織を作るという道を選択することとなりました。

社会人という難しさ

さて、上述の通りこうしたチームワークに対する違和感は社会人になってから色濃さを増しました。
私がバスケを通して経験した真のチームワークを私は社会人になってから経験したことがありません。
多くの企業では、いまだにチームワーク=周りと合わせ集団の和を乱さないこと、と認識されているように感じます。
そのせいで優秀な人材がその能力を開花することが出来ない悪しき環境になっているとも感じています。

なぜ社会人になると、真のチームワークを経験しにくいのか、違和感が色濃くなってしまうのか、その要因を「個人」にフォーカスして考えてみました。

1、社会人はゴールが不明確

1つは、社会人になった途端ゴールが不明確になる点があげられると思います。
バスケやその他のスポーツは、結局「点を取る」というわかりやすいものさしがあり、試合の勝敗というわかりやすい形で結果が出ます。
組織に所属する個人としては、シンプルに点を多く取れるプレイヤーを目指し、試合を勝利に導くためのスキルを磨けば良いのです。
とてもわかりやすく、逆にそうしたゴールから逸脱した行為もわかりやすいため、自己評価を行いやすい環境だと言えると思います。
よって、表層的なチームプレーを磨くより、吐出したスキルを持った個人がいた方が、試合に勝てるんじゃ無いか?といった本質的な発想は出やすいと思います。
一方の社会人は、明確なゴールがありません。
ある人は会社の売上だと言い、ある人は会社のコスト削減だと言い、ある人は利益だと言い、ある人はワークライフバランスだと言い、ある人は家族という。
こうしたゴールが不明確な環境において、個人として良し悪しの判断軸を確立することは容易なことではありません。
ある人にとっては正解でも、ある人にとっては不正解というケースがあり得ます。
こうした環境では、チームワーク=集団の和を乱さないこと、という発想になっても仕方がない気もします。

2、社会人は意思決定権が無い

2つ目は、社会人は意思決定権を持つ機会が圧倒的に少ないことです。
人は「責任」と「意思決定権」をセットで持っている時に最も成長しやすい。というのが私の経験則上の持論なのですが、社会人でそういった経験ができる機会はほぼありません。
学生の時には何らかの組織に所属していた場合、最悪の環境でも3年待てば意思決定機関のかなり上位にポジショニングできます。
かくいう私も、高校、大学とバスケ部のキャプテンとなりチームを率いました。成功体験も挫折も多く経験しましたが、そのどれもがキャプテンという責任とチームの方向性を自分で決めなければならないという決定権が自分にあったからこそ、自分で考え行動でき、得ることが出来た貴重な経験であったと感じています。
一方の社会人は、特に大企業ともなると実はかなり上の役職の人でも意思決定権を持っていないことが一般的です。
会社では株主への説明責任として「稟議」という意思決定プロセスが採用されています。上の役職の人は、そのさらに上の役職の人に決裁を仰ぐために存在しています。
一方で決裁者にはありとあらゆる重要案件の決裁が集約されるため「部下の言うことを信じる」という意思決定をしているようで何もしていない意思決定のポテンヒット状態が生まれています。
どの会社も似たような状態だと思いますが、こうした意思決定権の無い環境で過ごすと個人のパフォーマンスは向上しにくく、本人も成長している実感が得られません。
「チームワークは作るものではなく、優秀な個人がパフォーマンスを上げようとした結果、偶発的に生まれるもの。」という仮説と照らし合わせると、そもそも個人としてパフォーマンスを上げられる状態ではないため、チームワークは生まれにくいのだと感じています。

3、会社は価値観がバラバラの個人の寄せ集め

3つ目は、会社は必ずしも価値観が近しい人が集まっているわけではないということです。
上記の1つ目の理由と関連するのですが、ゴールが不明確な状態を脱しようとした場合、当然ゴールの定義が必要になってきます。
本来、集団とういうものはこうしたゴールの定義が価値観ベースで共有できた人が集まり形成するものです。
一方で、現在の会社組織はほとんどが新卒一括採用で、就活生は企業の安定性、つまり給与が高いかという価値観で入社します。
お金はとても大切な要素ですが、あくまでも手段であって目的にはなり得ません。
集団が組まれてから、価値観を合わせていくという順番は実現し得ないと私は考えています。
そうなると、大企業的な組織を価値観ベースで柔軟に形成できない組織においては、チームプレーを求めることがそもそも難しいと言わざるを得ません。

4、社会人はアイデンティティを確立する試練を与えられない

最後の要素ですが、社会人は自分のアイデンティティを確立する必要性が低い環境である、と言えると思っています。
アイデンティティとは上述の価値観と近しく、自分はなんのために存在するのか、自分の良し悪しの判断の拠り所となるもの、のようなイメージです。
また、アイデンティティとは自分で確立し、認知するものであり、そのためにはトライアンドエラーが不可欠な性質のものだと認識しています。
部活の様な組織のゴールがはっきりしている集団の中では、例え周りから批判をされようとも結果を出せば周囲を見返すことが可能です。
例えば、私が大学3年の時、チームのミーティングで練習中声を出さないと宣言したことがありました。部活動において声を出さない人間は非国民扱いです笑
私の中では声は重要だと思うものの、チームの勝利のために優先度の高いことは他にあると考え、そちらに集中するために声を出さないといったつもりでした。
その発言を受け、チームメイトから多くの批判を受けました。しかし、私は自分の信じる道を貫き通した結果、レギュラーになり試合で得点を上げ、最終的に日本一の目標達成に貢献できました。
日本一という結果が出たことで批判していたチームメイトからの評価は180度変わりました。
この様な、周りの批判を受けながらも自分の正しいと思う道を信じて進み、結果を出して周りを見返す姿勢がアイデンティティの確立には必要なプロセスであると私は考えています。
大企業では、そもそも会社として何がゴールなのかの定義がなく、それでいて周りの人間は価値観が近しいわけでもありません。
そんな環境の中では、人は否定も肯定もされず、自分のアイデンティティを磨く機会が与えられません。
結局自分はなんのために生きているのか、何のためにこの会社にいるのか、何を正しいと考えるべきなのかがわからずモヤモヤしてしまう、というのが現在の大企業に働く人の内情だと感じています。

真のチームワークはチームの否定から始まる

今まで記述してきた内容を総括すると、真にチームの化学反応を生み出したいと考えた場合、
まず第一に個人の価値観を確立することが重要だと思います。
価値観とは、個人の思想・行動における良し悪しの判断の拠り所と言い換えることができます。
そのための方法論として、自分の人生の使命を決める練習をすることをエンドルフィンズでは励行しています。

次に、自分個人の使命の達成のために適切な環境を求めることが重要だと考えます。
自分の使命達成のために集中できる環境であるとか、周りに近しい価値観の人が多くいるかなどがその判断基準になるかと思います。
価値観の近しい集団に所属することで、共通理解の土台の上に議論を行うことができるようになります。
結果として自分のアイデンティティを磨く機会が増えます。
言うまでもありませんが、環境が違うと思ったら全力で別の環境を探すべきです。
エンドルフィンズでは、個人が貪欲に環境を探した結果エンドルフィンズが最適だと思えれば所属してほしいし、
そうでなければベストな環境を探す手伝いをする、というスタンスでいます。

最後は、その環境の中で自らの信じる道を貫き、結果を出し、自分の存在意義を勝ち取ることが重要だと思います。
集団に属していると多かれ少なかれ人間関係で摩擦が起こりがちです。
ですが、私は基本的に迎合も説明もする必要はないと考えています。全ては結果で見返せば良いだけのこと。
人は基本的に結果を出せない不安を抱いています。ですが、結果を出すことでしか周囲の評価は変わらない、というのもまた真理だと思うので、
自分の信じる道を進み、それに対する批判や否定をしてきた人たちは結果で持って見返すといった姿勢が重要になってくると考えています。

真のチームプレーとは、上記の様な圧倒的に個人のパフォーマンス向上に資する施策の上に偶発的に生まれるものだと信じています。
自分に圧倒的に集中して、集中して、パフォーマンスが上がってきて、あれ?これ俺最強なんじゃないかな?と思った時に
不思議と周りを見渡すと同じように個人で努力していた人がフロー状態に入っている、と言う場面が出てきます。
これがチームワークであり、チーム全体でフローに入っている私の理想とする状況です。
意図して出来るものではなく、個人へのフォーカスの上に偶発的に生まれる状態だと認識しています。

最後に

このような話をすると、個々人が自分たちの好き勝手に動き始めて纏まらないのではないかと言う人が出てきますが、
こと優秀な人材で構成された集団であればそうなる可能性は低いと考えています。
優秀な人材は、自分のパフォーマンスにフォーカスすることがチームのパフォーマンスを最大化することを知っている、或いは直ぐに感じ取ります。
よって、個人にフォーカスするチームは、その構成員が優秀であることが前提であり、そうではない人を除外するプロセスが必要だとも感じています。
つい最近「ホラクラシーが生命や細胞をモデルにしているのであればアポトーシス(個体をより良い状態に保つために積極的に引き起こされる、プログラムされた細胞死)が必要なのではないか」といったツイートを見ましたが、まさにその通りだと思っています。

2021年9月時点のエンドルフィンズでは、まだまだ個人にフォーカスした組織になりきれていません。
ですが、私自身の原体験として真のチームプレーはチームの否定、つまり個人への圧倒的なフォーカスによって引き起こされる偶然性ではないかという仮説があるので
エンドルフィンズではその方向性を模索し、新しい組織システムを模索していきたいなと思っています。

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