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ホラクラシーの選挙プロセスのまとめと個人的に気になる4点についての考察

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皆さんこんにちは。エンドルフィンズのイトマンです。

エンドルフィンズでホラクラシーを経験し始めて、早くも1年が過ぎました。
この2021年はファシリテーターをずっと経験しており、その任期(半年任期の2回目)も2021年の12月末には終わりになります。

任期を半年にしていたこともあり選挙を実際に行う機会も少なかったため、これまで選挙プロセス自体についてあまり深く考えることがありませんでした。
せっかく次の選挙が近づいてきましたので、選挙プロセスについての整理を行って自分自身がプロセス理解を深めながら、自分なりに考えたことをまとめることで、皆さんがふと疑問に思うことの解決のきっかけになれば幸いです。

目次

ホラクラシーの統合選挙プロセス

ホラクラシー憲法(Ver.5.0)では「統合選挙プロセス」として次のように定められています。
※原文の翻訳では「指名」と「推薦」が混在していましたが、明確な違いが存在しないと個人的に判断し、ここでは全て「推薦」の表記に変更しています。

【選挙の対象ロール】
・サークルレップ
・ファシリテーター
・セクレタリー
※「ファシリテーター」と「セクレタリー」は必ず統合選挙プロセスを経てアサインをする。
サークルレップはポリシーにて別途のプロセスを設けることも可能です。

【選挙の実施タイミング】
・サークルメンバーから選挙実施の要請時
・任期満了時

【統合選挙プロセス】
<① ロールの説明>
ファシリテーターは対象となるロールを指定し任期を決める。
ファシリテーターは選挙に関連する他の情報を提示することも可能。
「①ロールの説明」と「②候補者を推薦」のステップの間、誰も候補者に関するコメントをすることは出来ない

<② 候補者を推薦>
各サークルメンバーは投票用紙やその他の非公開フォーラムに、ロールに最も適していると思われる候補者を推薦する。
サークルメンバーは投票用紙に自分の名前も記入しなければならず、また、棄権したり、複数の人を推薦することはできない

<③ 推薦公開>
ファシリテーターは投票用紙・推薦結果をすべての参加者に共有。
投票者は推薦した人がロールに適していると考える理由を述べる。
他の人は反応してはならず、投票者は、推薦した人以外の候補者についてコメントすることはできない

<④ 推薦変更>
すべての推薦結果が共有されると、参加者は推薦者を変更し、変更理由を説明することができる。
これに対して他の人は反応することはできない

<⑤ 提案の作成>
ファシリテーターは推薦数を数え、最多の推薦を集めた候補者を選出する提案を作成。
同点の場合、ファシリテーターは以下のいずれかを行うことができる。

❶ 同点の候補者のうち1人だけが自分自身を推薦した場合、その人を提案
❷ 同点の候補者の中に、そのロールに現在就いている人がいる場合、その人を提案
❸ 同点の候補者を無作為に1人選択し、その人を提案
❹ 「④推薦変更」のステップに戻り、同点の候補者以外の人を推薦した各サークルメンバーに、その推薦を同点の候補者の誰かに変更するよう依頼

<⑥ 反論>
ファシリテーターは各サークルメンバーに提案に対する反論があるか確認する。
反論が表出した場合、ファシリテーターはそれらを話し合って解決を試みるか、提案を取り下げるかのどちらかを選択できる。
取り下げた場合、ファシリテーターは、「⑤提案の作成」のステップに戻り、取り下げられた候補者へのすべての推薦を無視し、⑤のステップのルールを適用し、代わりに提案する別の候補者を選択しなければならない。

反論がなかった場合や反論が解決すると、提案としてあげた推薦者がロールにアサインされて選挙プロセスが終了となる。

なお、サークルは、ポリシーを採用することで、統合選挙プロセスにおいて候補者を推薦したり提案に応答するまでの時間制限を定義することができる。
この時間制限が経過したとき、ファシリテーターは返答がなかった人を残りのプロセスから除外しなければならない。

サークルのファシリテーターは、サークルで選出されたロールの任期が切れたときに新しい選挙を始める責務がある。

以上が、憲法に記載の内容になります(一部、修正・追記・整理して記載しています)。

気になった点

些細なことも含まれるかもしれませんが、上記をまとめていて個人的にいくつか気になった点がありました。

  1.  ファシリテーターが設定する任期はどのように決めるのが良いのか
  2. 「③推薦公開」〜「⑤提案の作成」の一連の流れについて
  3. 統合選挙プロセスにおいてポリシーを設定する必要が出てくる場面があるのか
  4. 前の憲法のバージョンでは任期終了後の選挙開始の責務はセクレタリーにあったが、ファシリテーターに代わっているのはなぜか

それぞれについて自分なりの考察をまとめていきたいと思います。

任期の設定はどうすればよいか

これまでエンドルフィンズでは3回の任期期間があり、最初が1ヶ月で残り2回が半年となっています。

最初の1ヶ月は、ホラクラシーを開始したばかりで仕組みがよくわかっていなかったため、短期間の体験することを優先して設定しました。

次の2回はアサインされた人の知見を深め、各ロールの役割をしっかりと達成できる人を育てることを優先したため、半年という長期間に設定いたしました。

現状、組織のメンバーもそこまで多くないですので、もうしばらくは長期間の設定で各ロールへの理解度が深い人を育てていく方針で問題ないかと考えています。

ある程度組織が大きくなり、サブサークル化し始めてファシリテーターなどにアサインされる人数が増えてきた際には、3ヶ月などのスパンで経験できる機会を増やす方針に変更するのもありだと考えています。

選挙プロセスの一連の流れ

選挙プロセスで気になっている点が2つほどありますが、1つ目は「⑤提案の作成」時の同票だった場合の優先度です。

ファシリテーターによって❶〜❹を選択できるため、アサインされている人によって異なる選択をされるかと思いますが、個人的には以下の順で考えています。

<優先度高>
❶同点の候補者のうち1人だけが自分自身を推薦した場合、その人を提案

<優先度中>
❸同点の候補者を無作為に1人選択し、その人を提案

<選択しない>
❷同点の候補者の中に、そのロールに現在就いている人がいる場合、その人を提案
❹「④推薦変更」のステップに戻り、同点の候補者以外の人を推薦した各サークルメンバーに、その推薦を同点の候補者の誰かに変更するよう依頼

他のロールにアサインされる時もそうですが、「やりたい」と自らロールにアサインされることはすごく価値のあることだと考えているため、まずは❶で選択し、❶で選択できない場合は❸の無作為に選んでしまうのが効率的だと考えています。

❷の現在のロールについているかどうかは、もっとその人に経験して欲しいと思う場面もあるとはお思いますが、別の人にも経験して欲しいと思う場面もあることを考えると、選択の主軸にならないと考えています。

❹は納得感が出そうな感じがしますが、選考ステップに時間がかかるようになってしまう事がホラクラシーのミーティングの良さを損なっていると感じるため、選択したくないと考えています。

この辺りはあくまで主観のため、他の人の考え方などをぜひ聞きたい点です。

2つ目は、オンライン実施の場合に投票で多少の面倒さが生じている点です。

リアルな場に全員がいる状態では紙への記入で実施をしてスムーズに終えましたが、直近の選挙ではオンラインでミーティングを行ったため、記入・集計を全てチャット上で実施をしてやりにくかった印象です。

かといって、そこまで頻度の高くない選挙のために新しいツールを探すのもあまり効率的ではないため、次回もチャットを利用した上で投票の仕方などを工夫しようかと考えています(リアルの場に全員が集まるかもしれませんが)。
集計は目視による確認になってしまいますし、他の人の投票結果を気にしないようにするため投稿タイミングを揃える必要があるなど課題は多いです。
できれば「Glassfrog」上で簡単に投票・集計してくれる機能をつけてくれればいいのですが。。。

選挙プロセスにポリシーは必要になるのか

前提として、運用していく中で必要となった時に初めてポリシーを検討・設定すればよく、事前に考えておく必要性も低いと考えております。

しかし、憲法にはわざわざ「ポリシーを採用することで、統合選挙プロセスにおいて候補者を推薦したり提案に応答するまでの時間制限を定義することができます。」と記載があります。

これは、選挙プロセスにポリシーを設定したいと考えた導入組織がそれなりにあり、選挙プロセスにもポリシーは設定可能だと憲法上で明示しておく事が重要だと、ホラクラシー社が判断したと考えられます。

タクティカルミーティングやガバナンスミーティングが短時間で多くの歪みを処理するプロセスであり、挙げられている例示が時間制限に関することから考えると、選挙プロセスもどこかのタイミングで冗長に感じる場面が出てくるのではないかと予想しています。

あくまで制限時間は一例ですので他の歪みを感じる場合もあるかと思いますが、大切なのは「選挙プロセスなどの憲法上で決まったプロセスでもポリシーで最適化していける」と言うことを、しっかりと認識しておくことだと考えています(もちろん、ガバナンスのプロセスに則った上でですが)。

選挙開始の責務を持つロールがなぜ変わっているのか

憲法のバージョンが5.0へと変更となった際に、いつの間にかセクレタリーからファシリテーターに選挙開始の責務が移動していました。

個人的な感覚としては、タクティカルミーティングやガバナンスミーティングの日程決定をセクレタリーが行っているため、選挙の日程もセクレタリーが行うイメージでした。
自分自身がファシリテーターじゃなければ、責務が変わっていることに気がついていなかったのではないかと思うほどイメージ的には納得していましたので、変更に少し疑問を感じました。

これといった正解があるわけではないですし、別に正解を求めるような疑問でもないのですが、個人的にはファシリテーターの目的である「ガバナンスやオペレーションの実践が憲法に沿っている」ことに主軸が置かれたのかと考えています。

任期満了となり特定のロールにアサインされる人がいなくなると、憲法に沿っていない状態となるためファシリテーターとしては歪みを感じることになります。

その歪みを感じ、選挙のためのガバナンスミーティングをセクレタリーに要請することで、その日程をいつにするのかがセクレタリーの責務なんだと解釈でき、現在は腑に落ちています。

先入観を持ちすぎて、自分がアサインしているロールの歪みだと気づいていないと言う学びになりましたので、もう少し客観的な視点も取り入れていこうと感じています。

まとめ

選挙プロセスに関して自分の気になった点なども含めてまとめました。

選挙プロセスはまだまだ経験が少ないため、自分の考察があっているのか含めてこれから研鑽していく余地があると感じています。

これから時間をかけて知見を得て行った際には、あらためて記事にしたいと思います。

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