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細胞膜デザイナー、エコノミストの役割

どうも、エンドルフィンズのカタリスト、細胞膜デザイナー、エコノミストのランディフです!

先日の組織運営システムのブログで、「ミクロ経済学の基礎 ~入門と需給曲線~」というトピックで記事を執筆しました。

ミクロ経済学の基礎 ~入門と需給曲線~

まだEndorphinsにおけるロールとしては、私が勝手に自分の肩書としてつけている「細胞膜デザイナー」や「エコノミスト」といったものは2022年2月現在では存在していないですが、個人的には、今後は必要、いや、常に必要な知見を提供するロールとして必須なのではと考えています。

なぜEndorphinsにおいてこれを取り上げるかというと、「日本の価値を上げる」ことを存在目的としているEndorphinsにおいても、他の多くの組織体と同様に、経済的な側面との折り合いをつけていかなければならず、それには、会計・経済の知見が有用になるからです。

会計・経済の現在での用いられ方でいれば、例えば、「3年以内に収益としてのROIが合うものにしか投資しない」といったことが挙げられます。そのROIを定量的に示すために、事業計画立案とか外部環境分析とかがなされていきます。

もちろんそれは重要な場合もありますし、会社として倒産したら形式的にも実質的にも事業やチームの再構築に無駄なコストが発生するので気をつけて行く必要がありますが、もっと広い範囲において、意図的に余白を残したかたちでの会計・経済の知見を用いる方法もあります。

例えば、最終的にはEndorphinsは「日本の価値を上げる」ための場として、チーム組成の場になることが1つの方向として考えられます。その場合、他の場ではなくEndorphinsでこそチーム組成を行うことの意味付け・価値が無いと、基本的にEndorphinsという世の中での1つのインフラ的機能が発揮されなくなります。そのため、インフラ的機能としての役割を発揮するためには、チーム組成に関する知見を世界で最も有するように、超長期の視点で現時点から投資を行っていかなければなりません。イメージとしては、クリエイティブな企業で現在も経済的価値(時価総額)が上昇し続けているNetflixのような組織体が挙げられます。

Netflixの、特に文化について取り上げている本として、『No Ruels』『NETFLIXの最強人事戦略』などがありますが、そこで既にチームに関する基本的なエッセンス自体は世界中に公開されていることになります。ただ、公開されている情報を見聞きして理論的に理解したとしても、それを再現できるとは限りません。

それを再現できるとは限らない背景としては、外部環境や内部環境が、Netflixがたどってきた変遷と自組織とで異なることが挙げられます。例えば内部環境で言えば、自組織のある人が「家庭の事情」で退職したとしても、それがその発生時点の1年前もしくは1年後に発生した可能性もあるなかでたまたまその時点で発生した、ということです。そのため、自組織だけで考えても、偶発的に発生した事象と自組織の関係はその時々で異なることとなります。

上記は1つの例ですが、このように、偶発的な事象が内部でも外部での発生する可能性がある中で我々は生きているため、その分の経済的な余白分・余裕分、組織としては柔軟性を持ち合わせる必要があり、そのためにも、経済学の基本的な考え方やフレームワークの引き出しをいくつか携えていることは有用だと考えられます。

Endorphinsでいえば、

  • 初期のパートナーの所得配分をいくらにするか
  • 収益は、いつまでにどのくらい創出できれば、将来の事業に向けてどれくらい投資できるか
  • Endorphinsという合同会社の社員としての雇用関係にするのか、それとも業務委託という形式でパートナーと契約するのか

といったことシミュレーションできるほうが、できない場合に比べて、合理的に選択できるオプションとリソースとのバランスが取りやすくなります。

また、学生時代から意識していることですが、経済学は最終的にはミクロ~マクロのバランスを取りながら、時には意図的に偏った(と思われるような)立場と行動を取りながら、「生きやすさ」を提供することが、学問としての使命だと認識しています。

これは、「社会主義か資本主義か」とかそういったグラデーションとかの話ではなく、「因果関係とかシステムをある程度解明したときに、どこに力点をおいて、どう働きかけるか。そしてどうそれを設計して実現するか。」を、本質期に考えて実装することが経済学の役割だと認識している、ということです。

そして、極めて個人的には、こういったことを考えるのが自分は好きです。そしてそれを自分はできると自分のことを信じてます。

そしてまた、これを考えるロールがあるということは、それをあまり意識せずともいられるロールを生み出すということでもあると考えています。言い換えると、システムを設計するロールと、システムの中で生き生きと活動するロールとは分けても良い、と考えているということです。

Endorphins以外の組織でも、いくつかの組織がホラクラシーという組織運営モデルを採用しているところを見ています。そしてその組織の代表がブログなどで、「ホラクラシーはこんなにも素晴らしい」とか「ホラクラシーを本質的に理解している俺を見て」とか「ホラクラシーを自組織の現フェーズに合わせてカスタマイズできている俺を見て」という趣旨のことを発信しているのを見ます。

「憲法」というツールについてや、「自由」という概念に対するアプローチ方法を、私からすると明らかに間違っていると断言できるようなことも多々あります。

これは、それらの組織の存在目的や、組織運営システムそのものについて、私が批判をしているということではありません。ただ単純に、ホラクラシーという組織運営モデルを、その設計意図もできるだけ理解した上で、存在目的に合うかたちで明確に意図的に取り入れたりカスタマイズしていれば、論理的に矛盾しないのですが、論理的矛盾を抱えたまま「カスタマイズしている俺!」という裸の王様になっていることが危険だなと思っている、ということを言いたいだけです。

そしてその事象は、私の認識の中にも、Endorphinsにおいても発生し得るということを認識しています。実際、今も何か論理的矛盾が発生しているでしょうし、今後も発生させてしまうこともあるでしょう。

その上で、明確な意図を持って、「細胞膜デザイン」や、「生きやすさ」を提供する「エコノミスト」的視点が、組織価値を向上させることに寄与すると考えています。

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